議案等の審議結果
高等教育機関問題対策等特別委員長報告
委員長 藤木 卓一郎
高等教育機関問題対策等特別委員長の報告をいたします。
人口減少下における県内の高等教育機関等のあり方及び大学等設置、次世代の人材育成に係る環境整備等の諸問題の調査に関する件につきまして、9月24日に委員会を開催し質疑を行いましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、県立大学の設置について、
◎ 入学定員のうち県内出身者が半数とする根拠及び既存の大学等との競合の可能性
◎ 県外に進学する学生の受け皿となり得る根拠及び県内定着を実現する方法並びに学生や教員を確保できる根拠
◎ 広報パンフレット記載の県外大学への進学者数を変更した理由及び大学進学者数の今後の見通し
◎ 入学希望者を増やすための取組み
◎ 県立大学の入学時に求める学力レベルや県立大学の目指す姿の実現時期
◎ 教育投資の中で県立大学を優先し早期開学することへの県の考え
◎ 人件費や物価の高騰が見込まれる中での財政の見通し及び大学設置経費を学生一人当たりに換算した額についての県の所感
◎ 県立大学設置にかかる建設費などを示した広報の時期及び将来のリスクやコスト負担の説明責任並びに地方交付税の見通し
◎ 経済団体及び佐賀市以外の市町の意見や要望
◎ 県民理解の熟度と合意形成及び県民ニーズの確認の必要性並びに県議会の包括的承認についての考え方と県民理解の現状における施設整備の進め方
◎ 開学予定時期が遅れた理由
◎ 県内小中高とのつながりや県立高校における探求学習の現状及び県立大学との高大連携の内容と教育委員会の考え
◎ 「佐賀学」の科目イメージと地域で活躍できる人材育成の内容
◎ 県民から選ばれる特色ある学部検討の是非
◎ 専門家チームの開催状況や議論の内容及びチーム以外での活動状況や今後の進め方
◎ 県立大学の支援を目的とした県民からの寄付を募る場合の種類とその特徴及び他の公立大の状況
◎ 地域連携センターの機能と体制の内容及び開学前の体制
◎ 佐賀総合庁舎改修後の使用年数の見込み及び将来の建て直しを想定した経費比較の必要性
◎ 施設整備費用の算定根拠及びコンストラクション・マネジメント業務の内容と経費
◎ 学生定員が確定していない中での施設整備の設計費への影響
◎ 県立大学設置場所の決定理由と評価の内容及び周辺道路の安全性並びに他の候補地
◎ 県立大学の卒業生が就職したいと希望するような県内企業の数
◎ 経済界との連携にかかる現在の協力事業所数と今後の目標及び協力事業所に期待する内容
◎ 産学官連携組織の設置にかかる目的や取組の想定内容
◎ 県内企業が求める人材及び県立大学の設置要望の状況
この他、
◎ 県立大学設置以外の手法による産業人材確保を目的とした奨学金返還支援制度導入の見通し及びその支援者数と予算規模並びに所得連動型の支援方式の可否
◎ 県内短期大学に対する県の関わり方と支援の在り方
◎ 佐賀大学の県内出身学生が少ない理由と県内就職者数
などの質疑が行われました。
最後に人口減少下における県内の高等教育機関等のあり方及び大学等設置、次世代の人材育成に係る環境整備等の諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、高等教育機関問題対策等特別委員長の報告を終わります。