議案等の審議結果

平成28年2月定例県議会

委員長報告 

文教厚生常任委員長報告
委員長　坂口　祐樹

　文教厚生常任委員長の報告をいたします。

　3月4日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案、及び継続審査中の事件につきまして、3月9日及び10日の両日、委員会を開催し「一般社団法人あまね　いーはとーぶ」及び「県立宇宙科学館」への現地視察を含め慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。

　まず、採決の結果を申し上げます。

　質疑終結の後、直ちに採決に移り、甲第1号議案中 本委員会関係分、乙第15号議案、乙第18号議案、及び乙第21号議案、以上4件の議案を一括して採決した結果、賛成者多数をもって原案のとおり可決いたしました。

　次に、甲第3号議案、甲第13号議案、甲第15号議案、乙第16号議案、乙第17号議案、乙第19号議案、乙第20号議案、乙第22号議案、及び乙第26号議案、以上9件の議案を一括して採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。

　続いて、審議の過程で申し述べられました付託議案についての主な意見、及び要望の概要を申し上げます。

1、人身交通事故発生件数が依然として、全国ワースト1である現状を踏まえ、これまでの対策の効果を分析し、平成28年度はワースト1を脱却できるよう、交通事故の減少対策に取り組まれたい。

1、「中学3年生を対象としたピロリ菌検査、及び除菌治療の推進事業」について、事業実施の際は、生徒や保護者の不安払拭のため専門的な相談支援体制を整備されたい。また、検査結果の通知方法については、生徒のプライバシーに十分配慮されたい。

1、小・中学校における不登校児童生徒の増加に対応したスクールカウンセラーの配置や、非常勤講師による教育相談体制の充実、学校適応指導教室での指導・支援にあたっては、今後とも不登校児童生徒の一人ひとりの状況に応じた段階的支援に努められたい。

との意見が出されました。

　次に、付託議案及び所管事項一般として申し述べられました、主な質疑の概要を申し上げます。

◎ 「さがんアスリートサポート事業」による選手認定実績と認定後の成果、これに続く世代の育成状況、及び今後のトップアスリート育成の取組み
◎ 世界遺産三重津海軍所跡の効果的な情報発信と来訪者の評価、及び魅力づくりのためのコンテンツ制作、関連商品の開発支援の取組み
◎ 「佐賀県子どもの貧困対策推進計画」の策定状況や計画の概要、及び策定後の取組み
◎ 市町における子どもの医療費助成の現状と、県費による助成対象年齢の拡大に対する考え、及び現物給付方式への変更の必要性
◎ 重度心身障害者医療費助成の現状と現物給付方式への変更の必要性
◎ 玄海原子力発電所事故時における安定ヨウ素剤の配布方法、及び服用の判断基準や適切な服用方法
◎　地域医療構想の概要と現在の策定状況、構想達成に向けた課題、及び伊万里松浦病院の移転問題に対する認識
◎ 中高校生の海外留学等に対する支援目的と海外留学者数等の推移、取組みの成果と課題、及び今後の取組み
◎ ICT利活用教育に係るヘルプデスク現地員の配置効果と課題、学習用パソコンの破損・盗難・紛失時の対応、教員への研修の充実や、生徒のタイピングスキル向上の必要性、県教育情報システムの活用状況、及び「ICT利活用教育の推進に関する事業改善検討委員会」の今後の進め方
◎ 「さがを誇りに思う教育推進事業」の取組状況、事業取組の背景と期待される効果、及び事業実施後の課題と今後の取組み
◎ 児童生徒の健康診断の検査項目変更内容と保護者に対する説明・周知方法、学校における時間的負担の増加への対応、及び今後の検査項目変更の際の関係者への丁寧な周知の必要性
◎ 新たに導入される教職員の人事評価制度の内容と試行結果、及び実施にあたっての留意点

などの質疑が行われました。

　最後に11月臨時会から引き続き審査中の

1、くらし環境行政について
1、健康福祉行政について
1、教育の振興について

以上3件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。

　以上をもちまして、文教厚生常任委員長の報告を終わります。