議案等の審議結果

平成28年2月定例県議会

委員長報告 

産業常任委員長報告
委員長　向門　慶人

　産業常任委員長の報告をいたします。

　3月4日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び、請願並びに、継続審査中の事件につきまして、3月9日及び、10日の両日、委員会を開催し、「九州シンクロトロン光研究センター」、「JAさが神埼地区いちごパッケージセンター」及び、「水素ステーション」への現地視察を含め、慎重に審議いたしましたので、その経過及び、結果について報告いたします。

　まず、採決の結果を申し上げます。
　質疑終結の後、ただちに採決に移り、甲第1号議案中、本委員会関係分、甲第4号議案、甲第5号議案、甲第9号議案から甲第11号議案まで3件、甲第16号議案及び、乙第23号議案、以上8件の議案を一括して採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。

　次に、請第1号請願「TPP協定を国会で批准しないことを求める請願」を採決した結果、起立者少数により不採択となりました。
　続いて、審議の過程で申し述べられました、付託議案についての主な意見及び、要望の概要を申し上げます。

1. ごちそう佐賀！最高の朝ごはん推進事業については、県産品の消費拡大、食育、観光など、広い分野の成果発揮に努められたい。

1.  県産農林水産物や加工食品の輸出について、TPP協定交渉の大筋合意による自由貿易への加速化という状況を踏まえ、将来を見据えた輸出促進策をより一層強化し、さらなる拡大を図られたい。

1. 集落営農法人育成加速化対策事業の実施にあたっては、地域農業の発展や、農地の維持・活用のため、市町や事業主体の事務を簡素化し、組織の法人化に積極的に努められたい。

1. 食肉センター再整備にあたっては、畜産農家の声を踏まえた負担増につながらない「と畜料」の設定や農家自らが行うハム・ソーセージなどの加工事業等、6次産業化を支援する試作品製造の研修施設・機械の設置について検討されたい。

などの意見が出されました。

　次に付託議案及び、所管事項一般として申し述べられました、主な質疑の概要を申し上げます。

◎ 海エネ産業化の全国での事例や本県における実現の可能性と考えられる地域振興の内容及び、導入に向けた今後の取組み
◎ リーディング企業創出支援事業の目的と事業内容及び、事業委託先である産業技術総合研究所の概要やこれまでの本県との関わりと同研究所への委託の必要性並びに、事業の成果目標
◎ さが創生企業誘致環境整備事業実施の背景と県の取組状況及び、事業主体となる市町の現在の検討状況
◎ 高校生やその保護者などの県内ものづくり企業に対する認知度の現状及び、認知度向上に向けたこれまでの取組内容と今後の取組み
◎ 県内ものづくり企業の企業力向上に向けた採用後の研修実施や技能五輪への参加奨励及び、インターンシップ受入れ確保などに対する県の支援策
◎ 県産茶をはじめとする農林水産物や加工食品の輸出状況、県産品輸出可能性等調査事業の目的と内容及び、輸出促進に向けたジェトロとの連携や今後の輸出拡大の取組み
◎ さが土産品開発支援推進事業に係る事業化の背景と目的及び、事業成功に向けた工夫内容
◎九州オルレ全体コースや県内コースの概要及び、参加者からの評価と地域への効果並びに、九州オルレを活用した今後の観光客誘致の取組み
◎ 県内の農村ビジネスの現状やその支援のための観光資源との連携の必要性と事業目標達成に向けた今後のスケジュール
◎ 全国や本県における農作業事故、死亡事故の発生実態及び、事故防止に向けた情報の収集、現状把握や農業者の安全意識向上の取組み
◎ 集落営農組織の現状と課題及び、集落営農法人育成加速化対策事業の目的と目標並びに、法人化に向けた今後の取組み
◎ 全国と本県における茶の生産状況等の推移及び、県内の生産量や荒茶価格低落の原因とそれらを踏まえた今後の対応策
◎ 県育成の中晩柑「佐賀果試35号」の育種目的と品種登録出願公表に至るまでの選抜の経緯及び、同品種の特徴と今後の普及に向けた取組み
◎ 食肉センター再整備の目的と整備の内容及び、ハラール対応の見送りの理由と今後のハラール需要増大の場合の対応策
◎ 季節風や飛行機等の風によるノリ養殖への影響及び、コノシロ漁の実態と特徴
◎ 佐賀空港へのオスプレイ配備等による漁業への影響に対する防衛省からの回答内容とそれを受けた県の認識

などの質疑が行われました。

　最後に、11月定例会から引き続き審査中の

1.農林水産商工行政について
1.生産振興行政について

以上2件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。

　以上をもちまして、産業常任委員長の報告を終わります。