議案等の審議結果

平成28年9月定例県議会

委員長報告 

文教厚生常任委員長報告
委員長　岡口　重文

　文教厚生常任委員長の報告をいたします。

　9月16日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び継続審査中の事件につきまして、9月23日及び26日の両日、委員会を開催し「唐津東高等学校・中学校」及び「唐津赤十字病院」への現地視察を含め、慎重に審議いたしましたのでその経過及び結果について報告いたします。

　まず、採決の結果を申し上げます。

　質疑終結の後、直ちに採決に移り、甲第38号議案中本委員会関係分及び乙第43号議案について採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。

　続いて、審議の過程で申し述べられました付託議案等についての、主な意見及び要望の概要を申し上げます。

　1、学校教育ネットワークの不正アクセス事案について、今後、専門的な部署等の設置や教育委員会内での情報共有の徹底、業者との綿密な意見交換会、業界の先進的な取組みの導入などを行い、ICT利活用教育先進県としての責任を果たすべく、再発防止に取り組まれたい。

　との意見が出されました。

　次に、付託議案及び所管事項一般として申し述べられました、主な質疑の概要を申し上げます。

　◎ 九州自然歩道の整備目的や設備の現状と標識破損等への対応及び利用者増加に向けた今後の取組み
　◎ 老人クラブの現状やこれまでの支援状況、クラブの抱える課題に対する認識や解決に向けた今後の取組み
　◎ 胃ろうと人工透析の患者数と医療費の現状や推移及び医療保険の適正利用に向けた普及・啓発や県民のコスト意識の醸成の必要性
　◎ 人生の最終段階における人の尊厳を尊重した医療のあり方
　◎ 県の医療費水準が他県より高い要因と医療費適正化に向けた取組み
　◎ 県内の人工透析や糖尿病患者数の現状と足病変重症化予防の取組み、診療報酬における「下肢末梢動脈疾患指導管理加算」の概要と医療側の体制整備や周知啓発の必要性
　◎「未来へ向けた胃がん対策推進事業」の概要と現在の進捗状況及び一次検査後の課題と対策、陽性の生徒に対する除菌治療の流れや、治療に伴う副作用の状況と補償内容、並びに事業効果に対する認識
　◎ 県内の平均寿命と健康寿命の現状とこの二つの差が医療費・介護費に与える影響及びその縮小に向けた取組み
　◎ 学校教育ネットワークの不正アクセス事案の発生からこれまでの対応状況、SEI-Netや校内LANの問題点及びセキュリティ強化策
　◎ 県立高校再編における校舎制のメリット・デメリットやデメリットへの対応状況及び再編後の早期検証の必要性
　◎ 学校におけるいじめの現状や防止対策、いじめ問題対策委員会からの答申内容とそれを受けた再発防止策及び教職員の認識向上の取組み
　◎ 高校生のスマートフォンの利用状況と適切な利用に向けた現在の取組状況及び保護者や関係者との連携した今後の取組み

　などの質疑が行われました。

　最後に、6月定例議会から引き続き審査中の

　1、県民環境行政について
　1、健康福祉行政について
　1、男女参画・子育て行政について
　1、教育の振興について

　以上4件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。

　以上をもちまして、文教厚生常任委員長の報告を終わります。