令和2年11月定例会概要

令和2年11月定例会概要

　令和2年11月定例県議会は、11月26日に開会し、21日間の会期を経て、12月16日に閉会しました。

　本定例会では、令和2年度一般会計補正予算案など48議案が審議され、予算議案等38件、意見書案5件が可決されたほか、9月定例会において継続審査となり、決算特別委員会（11月4日～11月17日開催）で審査された「令和元年度佐賀県歳入歳出決算の認定について」など2件の決算議案が認定されました。また、教育委員会委員の任命の人事議案1件が同意されるとともに、県民の方から提出された請願が1件採択されました。このほか、11月8日に秋篠宮様が皇位継承順位1位の皇嗣になられたことを国内外に示す、「立皇嗣の礼」が行われたことに祝意を示す「天皇陛下に捧げる賀詞」及び「皇嗣殿下に捧げる賀詞」が可決されました。

　予算関係では、9月補正後の情勢の推移に対応するため、早急に措置を要するものについての所要額を計上する令和2年度一般会計補正予算案が提出されましたが、佐賀誓いの鐘（仮称）事業について、事業の趣旨は理解できるものの、設置時期や財源、事業効果について、広く県民の理解が得られているとは言えないなどという理由から、当該事業費を削除する修正案が提出され、採決の結果、可決されました。このため、令和2年度一般会計補正予算案は、原案から修正可決した部分を除く、42億9,281万円（追加後総額6,284億297万円、対前年同期比32.1％増）が可決されました。

　条例関係では、令和2年10月23日付け佐賀県人事委員会勧告等に鑑み、期末手当の支給率引下げを行う「佐賀県職員給与条例等の一部を改正する条例」など、9件の議案が原案どおり可決されました。

　このほか、佐賀県が行う建設事業に対する令和2年度の市町の負担額を一部変更する「県事業に対する市町の負担について」など27件の条例外議案が原案どおり可決されました。

　意見書関係では、今後も防災・減災、国土強靭化が推進されるよう政府及び国会に強く要望する「防災・減災、国土強靭化の強力な推進を求める意見書」など5件の意見書が可決されました。

　請願関係では、佐賀県私学助成をすすめる会（会長 古賀千花子） ほか4団体から提出された、子どもたちにゆきとどいた教育を保障していくために、公立との格差をなくし、授業料助成の拡充による保護者の経済的負担の軽減と経常費助成の増額による教育条件の改善および教育施設の充実を求める「私学助成の大幅増額・教育費の保護者負担の軽減・教育条件の改善をもとめる請願書」が採決の結果、採択されました。　

　本会議（一般質問）では、新型コロナウイルス感染症関連についての質問をはじめ、令和3年度当初予算編成、九州佐賀国際空港への自衛隊配備要請、九州新幹線西九州ルート、有明海の再生、移住促進、佐賀誓いの鐘（仮称）の設置、文化財の魅力発信、SAGAアリーナの整備、子育て支援、農業の振興、道路整備、教育行政、大宰府事件に対する県警察の対応、警察行政などを中心に県政全般にわたり幅広い議論が展開されました。

　また、各委員会においては質疑や付託議案等の審査が行われましたが、総務常任委員会及び文教厚生常任委員会では、それぞれ佐賀誓いの鐘（仮称）事業の歳入、歳出予算について、反対討論が行われ、採決の結果、両委員会ともに否決されました。