令和4年2月定例会概要

令和4年2月定例会概要

   令和4年2月定例県議会は、2月17日に開会し30日間の会期を経て3月18日に閉会しました。　　　　

　本定例会では、令和4年度佐賀県一般会計予算案など71件の議案等が審議され、予算議案34件、条例議案18件、条例外議案12件、意見書案1件、決議案1件が可決、人事議案の1件が同意されたほか、県民の方から提出された請願1件が採択されました。

　令和4年度当初予算関係では、「人を大切に、世界に誇れる佐賀づくり」を基本理念に、新型コロナウイルス感染症対応及び防災・減災対策を推進するとともに、佐賀県の飛躍のため時代に即した施策を時機を逃さず実施するための令和4年度佐賀県一般会計予算案（総額約5,710億5,800万円、対前年比2.6％増）のほか、災害救助基金特別会計予算案、工業用水道事業会計予算案など17件の予算案が原案のとおり可決されました。

　令和3年度補正予算関係では、令和3年度佐賀県一般会計補正予算案（第17号）のほか、災害救助基金特別会計補正予算案、工業用水道事業会計補正予算案など17件の補正予算案が原案のとおり可決されました。なお、令和3年度佐賀県一般会計補正予算案は、「まん延防止等重点措置」として、飲食店の営業時間の短縮要請を延長し、これに応じた飲食店に協力金を交付することについて緊急に措置を要するものについて、開会日翌日に繰上採決を行った議案分を含め、総額約6,409億5,137万円（対前年比2.7％増）となりました。

　条例議案では、佐賀県議会の議員定数を38人から37人に変更等を行う「佐賀県議会議員の定数並びに選挙区及び各選挙区において選挙すべき議員の数に関する条例の一部を改正する条例（案）」が原案のとおり可決されました。また、指定に至らない文化財、埋もれている多種多様な文化財に対し、文化財の裾野を広げ、幅広く緩やかな保護の網をかけることで一層の文化財の保存及び活用の推進を図る「佐賀県文化財保護条例の一部を改正する条例（案）」や、農業大学校において県の主要施策である「さが園芸888運動」の趣旨を次代の佐賀農業を担う学生や農業者に伝えるため、課程の名称を変更する「佐賀県農業大学校条例の一部を改正する条例（案）」など、18件の条例議案が原案のとおり可決されました。

　条例外議案では、地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館の第4期中期計画を認可する「地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館第4期中期計画の認可について」など、12件の条例外議案が原案どおり可決されました。

　人事議案では、委員の任期満了に伴い新たに内田信子氏を委員に選任する「人事委員会委員の選任について」の1件の人事議案が同意されました。

　意見書関係では、国会及び政府に対し、有明海が豊かで良好な漁場として恒久的に維持できるよう、有明海及び八代海等を再生するための特別措置に関する法律第22条の規程に基づき、赤潮等により著しく漁業被害を受けた漁業者の損失補填等の救済措置を講じるとともに、漁業者の事業継続が可能となるような次年度の事業再建のための支援に努めること等を強く要望する「有明海佐賀県海域西南部でのノリ大凶作に対する対策を求める意見書（案）」の1件の意見書案が可決されました。

　決議では、2月24日にロシアがウクライナへ武力攻撃、侵略を開始したことに対し、ウクライナに安寧の日々が早急に来ることを願い、日本政府が経済制裁や人道支援においてG7をはじめとする国際社会と一致した措置をとることを支持し、ロシアに対して即時の攻撃停止と部隊撤退を強く求める「ロシアによるウクライナ侵略に断固抗議し、即時撤退を求める決議（案）」の1件の決議案が3月3日に全会一致で可決されました。

　請願では、たばこを吸われる方と吸われない方双方が気持ちよく生活できるよう、喫煙場所の早期再整備をはじめ積極的に分煙環境を整え、県庁舎敷地内などにおいて喫煙場所の再設置を県に対して求める「県庁舎敷地内などへの分煙環境整備に関する請願書」の1件の請願が採択されました。

　本会議（代表質問、一般質問）では、県政運営の基本方針をはじめ、新型コロナウイルス感染症への対策、財政運営、九州佐賀国際空港の自衛隊使用要請、九州新幹線西九州ルート、玄海原子力発電所、有明海の再生、消防団員の処遇改善、移住促進、エネルギー行政、障害者雇用の推進、福祉・医療行政、観光戦略、農林業・水産業の振興、有害鳥獣対策、SAGAアリーナの利活用、文化施設の活用、令和3年8月豪雨災害への対応、道路整備、教育行政、警察行政などを中心に県政全般にわたり幅広い議論が展開され、各委員会においては質疑や付託議案等の審査が行われました。