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山口知事と中川内閣府特命担当大臣(原子力防災)及び伊藤内閣府副大臣(原子力防災)との面談内容

最終更新日:
 

 平成29年8月30日(水曜日)に、山口知事と中川内閣府特命担当大臣(原子力防災)及び伊藤内閣府副大臣(原子力防災)との面談が以下の内容で行われました。

 なお、面談の様子(動画)は以下のURLからご覧になれます。 

  https://youtu.be/QjkH1afwqoo別ウィンドウで開きます(外部リンク:YouTube)

 

 また、面談後の山口知事の囲み取材の内容については、以下のページでご覧になれます。

 http://www.saga-chiji.jp/comment/20170830/別ウィンドウで開きます(外部リンク:佐賀県知事公式ホームページ「こちら知事室です」)

 

 

面談内容(テキスト)

【司会】

 それでは、ただいまから面談を始めたいと思います。

 それでは、大臣のほうからよろしくお願いします。

 

【中川内閣府特命担当大臣】

 改めまして、環境大臣と内閣府特命担当大臣、原子力防災を拝命いたしております中川雅治でございます。

 本日は、山口知事とこうして意見交換をさせていただく機会を賜りまして、まずもって厚く御礼を申し上げます。

 佐賀県におかれましては、日ごろより原子力防災体制の充実強化に多大なる御尽力と御協力を賜っておりまして、厚く御礼を申し上げます。また、今年度も佐賀県と内閣府の連携強化のために、佐賀県庁の優秀な職員を内閣府に派遣していただいておりますことに重ねて感謝を申し上げる次第でございます。

 玄海地域原子力防災協議会におきまして、昨年11月に取りまとめられました玄海地域の緊急時対応に基づきまして、来月、9月3日から4日の2日間にわたりまして、原子力総合防災訓練を実施する予定でございます。こうした中で今回、訪問をさせていただきましたが、原子力防災担当大臣として、放射性防護施設やオフサイトセンターの視察などを通じまして、玄海地域における現地の原子力防災対策の現状を見させていただきまして、意見交換をさせていただきたいというふうに思っております。

 原子力総合防災訓練を踏まえまして、また新たな課題などが出てくるかと思います。そうした課題をまたさらに克服するために、避難計画の改善を図っていくと、そういうことによりまして、皆様方と一体となって玄海地域の原子力防災対策の一層の充実強化に努めてまいりたいと思っております。

 山口知事におかれましても、長崎県、福岡県を含め、関係自治体間での緊密な連携を図っていただきまして、引き続き御協力をお願い申し上げる次第でございます。ありがとうございました。よろしくお願いいたします。

 

【司会】

 次に、副大臣のほうからお願いいたします。

 

【伊藤内閣府副大臣】

 改めましておはようございます。御紹介いただきました、環境省並びに内閣府の副大臣を再任させていただきました伊藤忠彦でございます。改めましてよろしくお願い申し上げます。

 昨年12月に当地を訪問させていただきまして、現場を皆さんと一緒に見せていただきました。地域の皆様方の大変な御協力をいただきながら、今いろんな準備を進めさせていただいていることを痛感いたしましたし、まだまだやっていかなければならないことがあるということについても、よく理解をさせていただいたところでございます。

 来る9月3日、4日、いよいよ訓練と相なるわけでございますが、私は、不肖現地対策本部長として唐津のオフサイトセンターに入らせていただきまして、皆さんと一緒に努力をさせていただこうと思っております。この訓練を通じまして、さらにまた地元地域の皆様方の御理解をどこまでいただけているのか、あるいは我々の不足前(たらずまえ)がどこにあるのかということについて、有意義なこの訓練をさせていただきますように、しっかりと頑張らせていただく所存でございますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。ありがとうございました。

 

【司会】

 では、知事お願いします。

 

【山口知事】

 まずは中川大臣、大臣御就任おめでとうございます。そして、就任から非常に間を置かずに、大臣の強いリーダーシップのもと、こうして佐賀のほうまでお越しいただきまして、本当にありがとうございます。そして、伊藤副大臣は今回また再任ということで、我々にとってはとても心強く、現地対策本部長としてオフサイトセンターで指揮をとっていただく方ですので、地元をわかっていらっしゃる方がまた引き続きということで、大変うれしく思っているところでございます。

 さて、今回こうして就任後直ちに大臣においでいただきまして、現地を見ていただくこと、そして、伊藤副大臣におかれましては、昨年12月の現地確認に引き続きまして、今回も現地に足を運んでいただくことは、佐賀県民の安全・安心に高い関心を持っていただいているものということで、非常にありがたく感じております。

 玄海原子力発電所につきましては、県民に不安の声もある厳しい状況の中で、熟慮に熟慮を重ねまして、4月24日に再稼働に関する判断をさせていただいたところであります。その判断に際しましては、国の原子力防災の責任者であります原子力防災担当大臣と、国のエネルギー政策の責任者であります経済産業大臣が来県の上、山本大臣と世耕大臣であられましたけれども、来県の上、現地の状況を直接確認することが重要な要素と申し上げまして、それぞれお越しいただいたところであります。

 その際にも、前大臣にもお伝えいたしましたけれども、佐賀県といたしましては、原子力発電所を地域内に抱えておりますので、県民の安全のために避難の問題は極めて重要だと考えております。そして、昨年12月の原子力防災会議におきまして、玄海地域の緊急時対応が了承されまして、安倍総理からも「国民の生命、身体や財産を守ることは政府の重大な責務」との発言をいただいたところであります。原子力災害が発生するということになりましたら、国としてしっかりとその責任を果たしていただきたいと思います。特に、初動における国の責任、原子力緊急事態宣言、そして、実動組織の派遣調整等々、こうしたものは極めて重要だと思います。そのための備えに万全を期していただきたいというふうに思います。

 そして、これは申すまでもないことですけれども、実際の災害は避難計画で想定したとおりに起こらないと考えたほうがいいと思っています、むしろ。その際に、実際の状況に応じたオペレーションをいかにうまくやっていくのかということが必要だというふうに思いますので、そのためにも、佐賀県はさまざまな選択手段を持っておくことが大事だというふうに日ごろから考えているところでございます。そして、現在の計画を基本としながらも、それを絶対視することなく、状況に応じたしっかりしたオペレーションができるようにふだんから習熟しておくことが極めて災害対応には重要な要素だろうというふうに考えております。

 そういったオペレーション重視の考え方からも、このオフサイトセンターが果たす役割は大変重要と考えておりまして、オフサイトセンターで指揮をとられる担当副大臣に現地を直接確認いただくことというのは大変意義があると考えておりますので、就任ごとに直接現地を見ていただき、土地勘を持っていただくということを要請させていただいていったところでございます。

 今回、伊藤副大臣、改めて、また訓練の前にこうして来ていただいたことというのは、私の思いに応えていただいたものと考えています。

 また、本年4月には、県議会におきまして玄海原子力発電所の再稼働に関する決議がなされまして、その中で、国及び県に対して、県、市町防災関係機関などとの連携を強化し、避難のための道路、港湾等のインフラの整備促進や離島住民及び避難行動要支援者に十分に配慮した避難計画の充実など、原子力災害対策の継続的な見直しを行うことなどが要請されたところであります。

 玄海地域の特徴の1つは、UPZに離島が多いことであります。これは地図を見ていただいたら、7つの島が、むしろ原発の目の前に広がっているような状況になっております。これまでの訓練でも、離島からの住民避難を実施しておりますけれども、船やヘリコプターの運用など離島における防護措置のさらなる充実が必要と考えているところであります。

 こうしたことから、県としても、本年5月には政策提案として国に対しまして、原子力災害時の避難に使用する道路や港湾等のインフラ整備をするための新たな財源措置を講じることを提案させていただいたところでありますので、これもよろしくお願いしたいと思います。

 そして、来週の3日、4日には、玄海地域で国と合同の原子力総合防災訓練が実施されますけれども、訓練に当たりましては、初動時の国との連絡や情報共有、そして、副大臣を本部長とするオフサイトセンターでの現地対策本部の動きや離島での防護措置などを確認し、その気づきを今後の対策に生かしていきたいと考えております。

 最後になりますけれども、原子力災害対策には、これで完璧や終わり、そして絶対はないものと考えています。今後も考えられるさまざまな事態を想定して具体的な対策を考え、それに対応する訓練を行うことによりまして、課題を洗い出し、より実効性のある対策となるように不断の改善に努めてまいりたいと思います。国におかれましても、引き続き玄海地域、原子力防災協議会の場を活用した避難計画の充実や、避難をより円滑に行えるような対策について引き続きご尽力いただきたいと考えているところでございます。

 よろしくお願いいたします。

 

【中川内閣府特命担当大臣】

 ありがとうございます。

 今、知事から伺いましたお話、しっかりと受けとめなければならないことばかりでございます。原子力防災担当大臣といたしまして、万が一事故が起こった場合に、国民の生命、身体、財産を守ることは国の責務であるということを胸に刻んで、自治体と一体となって、継続的に取り組んでまいります。

 今、知事が言われました原子力災害対策には、これで完璧や終わり、そして、絶対はない、これは我々、原子力防災の担当者全員が常にそういったことを念頭に置いて、このさまざまな対策、計画をより良きものにしていくように努力をしているところでございます。

 この玄海の地のいろいろな特殊事情もございます、今お話がありました離島が多いということももちろん十分に承知しております。私も、私ごとですけれども、二十数年前になりますけれども、福岡国税局長というのをやっておりまして、福岡、佐賀、長崎が管轄で、管内の税務署の視察は全部行きまして、離島にも税務署がございますので、足を運んだところでありまして、この辺の地理には詳しいというふうに自負しているところでありまして、それだけに玄海原子力発電所をめぐるさまざまな課題というものを私なりに理解をしているところでございますので、今、知事から御指摘のあった点についてはしっかりと受けとめて、さらなる今回の防災訓練でまた課題が出てくると思いますので、その課題をさらに克服するようにいろんな事態が想定されますので、いろんな事態を想定しながら、より良き計画をつくって、そういう努力を続けていきたいというふうに思っているところでございますので、よろしくお願いいたします。

 

【山口知事】

 本当に大臣と副大臣に、特に土地勘を持っていただくというのは、我々にとって、いざというときに連絡が取りやすくて話が通じやすくなるので、とても大事なことだと思っておりますので、本当に今回は就任後、すぐに迅速に対応いただいたということで、心から敬意を表したいと思っております。ありがとうございます。

 

【司会】

 それでは、これで面談を終了いたします。ありがとうございました。

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