第4回佐賀県災害警戒本部会議を開催しました
7月11日(火曜日)に第4回佐賀県災害警戒本部会議を開催しました。
詳細は以下のリンクからご覧ください。
会議資料
○司会
それでは、時間になりましたので、第4回佐賀県災害警戒本部会議を始めます。
まず最初に、現在の対応状況等につきまして、事務局の三角課長からお願いします。
○危機管理防災課長
本日7時現在の状況について御説明します。
お手元の資料をお願いします。
人民に関わる新たな被害等については発生しておりません。
人的被害の部分ですけれども、昨日、唐津市浜玉町平原で救助活動を行われているところで発見されました1名の方につきましては、残念ながらお亡くなりになられているということが確認されております。
昨日の救助活動は19時30分に終了し、警察、消防、地元消防団等、275名の体制であったという報告を受けております。
本日も朝5時半から現地のほうで会議が行われておりまして、主な内容をお伝えしますと、1つは二次災害等に備え、安全管理を徹底するという話が行われております。具体的には、活動をする班、安全管理をする班、そして、休憩をする班と、3班に分かれて交代で作業をするというような内容が話し合われております。
続きまして、現地のほうで大きな石等がありますので、それを動かす際にアドバイスが欲しいというような声が上がっておりました。それを受けまして、県のほうでは、選択肢として、1つは県内の事業者、土木事業者のほうにアドバイスを受けるというケース、もう一つは国交省さんにお願いして専門家の方を派遣していただくケース。もう一つは自衛隊さんにお願いして専門の部隊に来ていただくケースというようなのを考えておりまして、実際にもう本日手配ができまして、9時頃に県の事業者のほうが現場に入ってアドバイス可能かどうかを実際に見てもらうというような手はずまで取れております。
本日の救助活動は7時開始で、規模については昨日と同程度、関係機関につきましては、昨日に加えて自衛隊さん40名と日本レスキュー協会が加わるというふうに聞いております。
さらに、捜索範囲につきまして、昨日までは家の周辺が中心でありましたけれども、川のほうについても本日から捜索をするというふうに聞いております。先ほど自衛隊の話をしましたけれども、昨日の22時30分に要請を行い、受理いただいております。
被害の状況については以上です。
そのほか、唐津市内で停電が引き続き140戸等あります。
公共施設等につきましては各部からの報告をお願いします。
その後、市町の警戒体制、あるいは避難等の情報、警報等の発表状況、県内の交通状況等につきましては、天候が回復しておりますので、資料のとおりだんだんと縮小している状況にあります。
最後に、県からのリエゾンですけれども、現在活動が行われております唐津市のほうに5名派遣をしているという状況になっております。
事務局からは以上です。
○司会
ありがとうございます。
それでは、引き続き、それぞれの部のほうから対応状況、今の現状について、そして、今後の活動計画がありましたら報告をお願いいたします。
まず県土整備からお願いします。
○県土整備部
まず、公共施設の被害なんですけれども、現在の施設の被災箇所の全容把握を進めまして、応急対応が必要な箇所は順次現地対応に着手しているところでございます。
まず箇所数をご説明しますと、河川施設の被害箇所が現在36か所把握しております。道路冠水箇所につきましては、最大8か所ありましたが、現在通行制限はございません。土砂崩れによる通行止めは、最大15か所でしたが、今現在10か所まで減らしております。通行止めの解除に向けまして、土砂撤去作業を継続しております。
道路施設の全体的な被害の把握ということで、県内全て本日中にパトロールを終了する見込みでございます。
唐津市浜玉町大字平原の大規模な土砂被害、災害箇所についてご説明します。
昨日10日ですけれども、現地で国土交通省派遣のTEC-Doctorと唐津土木事務所、設計コンサルで現地打合せを行っております。本日は唐津土木事務所と設計コンサルで今後の対策に向けた現地調査を進めるところでございます。
それと、あと高速道路ですけれども、NEXCO西日本のホームページによりますと、現在、鳥栖インターチェンジから東脊振インターチェンジが通行止めをしております。切土法面の亀裂が発生している状況ですので、これについても、この対応策の状況を県としても注視していきたいというふうに思っているところでございます。
説明は以上でございます。
○司会
では続いて農林水産部からお願いします。
○農林水産部
中山間地を中心に林地や農地等への土砂災害は複数発生をしておりますけれども、公共施設や人家等への影響はないとの報告を受けております。
本日、天候が回復してまいりましたので、農林事務所や農業振興センターの職員が市町やJAと連携し、農地、地産施設やハウス施設、農作物の被害状況を把握することとしております。
また、農業技術防除センターから普及指導情報で農業技術対策を出しておりまして、少しでも被害を軽減されるよう関係機関と連携して営農指導を行うこととして行うこととしております。
農林水産部は以上です。
○司会
ありがとうございました。
では、続いて健康福祉部からお願いします。
○健康福祉部
昨日、床上浸水や雨漏りがあったような施設がございましたけれども、昨日休園しておりました保育所や幼稚園など、中小の施設、そちらのほうが今日は開園されるということで、今後被害についての報告がある可能性があります。
以上でございます。
○司会
では地域交流部からお願いします。
○地域交流部
交通状況について報告させていただきます。お配りしております資料の裏面に記載されておりますが、補足して説明させていただきます。
まず、鉄道でございます。
鉄道につきましては、JR筑肥線の山本から伊万里間につきまして、線路等の安全点検に時間を要するということで、今朝の段階でも始発から運転を見合わせている状況でございます。
一方、昨日運転を見合わせておりました長崎本線の鳥栖-江北間や唐津線の久保田-唐津間につきましては、現場での復旧、点検が終わりまして、始発から通常のダイヤでの運行となっております。
なお、昨日の本部会議で報告がございました唐津線の相知-本牟田部間の土砂流入があった箇所でございますが、復旧が行われております。現地を確認し、当面の間、当該箇所付近では徐行を行いながら運行していくというふうに聞いております。
また、バスについても一部の区間で運行を見合わせる路線が残っております。いずれも道路の開通状況との兼ね合いが生じます。県土整備部と情報共有を密に行いながら、バス事業者と調整を進めてまいります。
以上でございます。
○司会
ありがとうございます。
それでは引き続きになりますけれども、出動機関のほうにも来ていただいておりますので、それぞれの活動状況と今後の見通し等につきまして報告をお願いいたします。
まず、県警察本部からお願いします。
○警察本部
昨日は、先ほどご説明ありましたように、19時半まで捜索・救助活動を行っております。本日は既に活動を開始しているというところです。本日は平原の家屋倒壊現場周辺の捜索・救助活動に従事する予定でございます。
あと、本日9時15分から県警のヘリでまた唐津の現場周辺を確認を行いたいというふうに考えております。
以上です。
○司会
ありがとうございます。
それでは、自衛隊のほうから、今日は第4師団のほうから来ていただいておりまして、本日以降の活動についてご紹介をお願いします。
○自衛隊
陸上自衛隊第4師団といたしまして、現在、昨日の22時30分に要請受理を準備しまして、現在のところ、先ほど会議のほうから説明ありましたように、5時30分に現地での調整を再度実施しまして態勢を取り、8時より現地のローテーションに従って活動を開始しております。現在のところ、各関係機関と連携をしながら要請内容に基づきまして活動を継続いたします。
なお、情報共有としましては、本日朝5時からドローンによる現地の偵察等を予定しておりましたが、調整したところでありますが、強風で中止をしております。引き続き現地の気候、地形、気象のところの安全を確認した上で活動を継続いたします。
以上です。
○司会
ありがとうございます。では、消防からお願いします。
○佐賀広域消防局
消防応援について説明いたします。
5時30分集結いたしまして、7時から活動を開始しております。
活動の体制につきましては、地元唐津市消防本部、10隊42名、県内応援については8隊37名、計18隊79名で活動をしております。また、消防団につきましても60名体制での活動となっております。
本日の活動についてですけれども、大きく分けまして2つ分かれて活動を行います。
1つ目が河川の検索活動、これについては唐津市消防本部、消防団での活動となります。
2つ目としまして、現場の発掘活動。これを県内応援消防、また、警察機関、自衛隊と協力しての活動となります。
あと、活動につきましては、二次災害の防止、また、熱中症に留意しての活動を予定しております。
以上であります。
○司会
ありがとうございます。では、九州地方整備局からお願いします。
○九州地方整備局
先ほどもちょっとお話が出ましたけど、先日、浜玉町の土砂崩落現場の実施調査をTEC-Doctorの九州大学大学院の水野先生のほうに入っていただいております。その中でコメントをいただいておりまして、簡単に御説明しますと、「今回の土砂災害については、真砂土と思われる細かい土砂を主としたもの、及び流木は20本ぐらい流出している。堆積地、現地にある岩1メートルから2メートルのものはもともとその場に存在していたものと思われる。正確ではないかもしれないが、表層崩壊に起因した土石流と思われる。救助活動時の安全対策への助言としまして、よって今後降雨が生じないようであれば、土石流は起きないと考えられる。救助活動中は降雨レーダーによる雨域の監視と土砂移動の現象が見やすい安全な場所で見張り員を立て、異常が認められた場合には直ちに中止するなどの措置を取る。現場内の土砂の撤去については、真砂土が1メートルから2メートル程度堆積しているという状況から、雨水を含んでいる場合は非常に崩れやすい性質があることから、重機による作業や転石付近の作業時には十分な注意が必要である」ということでコメントをいただいております。
以上です。
○司会
ありがとうございます。ほかに補足等がありましたら、お願いします。じゃ、三角課長。
○危機管理防災課長
前回の会議で新たな孤立地区で、その場で解消したんですけれども、唐津市七山の池原地区というところがありましたけれども、ルートが確保されたというところまで御報告したかと思います。先ほど入りました情報によりますと、今日の6時半から九電さんも電気の復旧に入られたということで、残っている停電の区域はここが中心ということですので、今日のうちに恐らく解消に向かうものと思われます。
以上です。
○司会
ありがとうございます。
ほかございますか。よろしいでしょうか。それでは教育委員会。
○教育委員会
先ほど配っていただいたペーパーで休校がなしとなっていますけれども、今こちら、市町も含め情報を収集中です。また改めて整理次第、ご報告します。
○司会
承知しました。
ほかございますか。よろしいでしょうか。
それでは、防災監からお願いいたします。
○防災監
皆さんおはようございます。昨日から本当にありがとうございます。
今日ただいまご報告いただきましたように、天気自体は快方に向かっておりますけれども、浜玉の土砂崩れ現場での救出活動が今日は中心になろうかと思っています。
報告にありましたとおり、お一人が残念ながら亡くなられたという報告がありました。現場では今不明になっておられるお二人の救助活動に全力で当たっていただいています。くれぐれも二次災害に注意して活動を行っていただきたいと思っています。
それから、各地のほうで報告にありましたとおり様々な被害が起きています。復旧作業を含めまして、引き続き市町、関係機関と連携してそれぞれ対応をお願いしたいと思います。
私からは以上です。
○司会
ありがとうございます。
それでは、以上をもちまして第4回会議を終了いたします。
第5回につきましては、今日の夕方4時、16時をめどに開催を予定しております。またご案内差し上げますので、よろしくお願いいたします。
以上です。お疲れさまでした。