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令和5年7月九州北部豪雨災害復旧・復興推進チーム 第5回会議を開催しました

最終更新日:
 

令和5年7月九州北部豪雨災害復旧・復興推進チーム 第5回会議を開催しました

8月16日(水曜日)に第5回会議を開催しました。

 

会議資料


 

会議内容

○チーム長(落合副知事)

 それでは、時間になりましたので、復旧・復興推進チーム第5回目の会議を始めさせていただきます。

 本日は、土木農林関係の被害状況がおおむね取りまとまったということで、その報告を中心に、それ以外については、動きがあった部分を各部局の方から報告をお願いしたいと思います。

 それでは、最初に県土の方からお願いします。

○県土整備部

 インフラ関連グループの県土整備部の方からご報告いたします。

 まず、被害の状況でございますが、1か月で取りまとめた、8月10日時点になりますが、1か月経過した時点で取りまとめた数字になりますが、県施設で232箇所の約92億円の被害、市町の施設で379箇所の約68億円の被害で、合わせて611箇所の約160億円の被害報告となっております。

 前回の報告から被害の箇所数が680から611という形で数字が減っておりますが、これは被害の箇所を近いところは1つにまとめて集計したということで、被害箇所数がちょっと減っておりますが、被害額は前回の106億円から160億円というふうになっております。

 被害は主に唐津市から脊振山系にかけての北部の山間部、唐津の浜玉、七山、佐賀の富士、三瀬と神埼の脊振、こういったところを中心に、箇所でいくと7割を超える割合というふうになっております。山間部の豪雨が集中したということで、道路、河川などで斜面の崩壊とか護岸の崩壊など、施設の被害が多く発生しているという状況でございます。

 応急対応の状況でございますが、河川、護岸の被災箇所など、必要な箇所に大型土のうですとか、ブルーシートなどの設置の応急対策を進めております。

 佐賀土木、東部土木管内はおおむね完了しておりまして、被害の多かった唐津土木管内でも約8割程度が完了しております。今月中の完了を目指して作業を進めているところでございます。

 今後の本復旧になりますが、本復旧に向けて引き続き唐津地域への技術職員の派遣をしているところでございます。また、特に被害の大きかった浜玉町今坂地区の土砂災害のところにつきましては、斜面の監視を継続するとともに、不安定な土砂の撤去ですとか、土砂の流出を止めるための施設の設置などの応急対応を進めているところでございます。

 本格的な復旧に向けまして、対策工法の検討を進めてきたところでございますが、国へ災害関連緊急砂防事業の申請を行っていたところ、8月14日に採択の通知がありました。今後、詳細な設計ですとか、必要な用地の確保などをまず進めていきたいというふうに考えております。

 有明海沿岸の漂着物への対応でございますが、有明海沿岸にヨシ・アシ等の海岸漂着物が川副海岸ですとか、有明海沿岸に広く漂着しております。8月7日時点で漂着量が海岸全体で約1万4,700㎥というふうに見込んでいるところでございます。

 7月25日から順次、撤去作業を始めておりまして、現時点で約6割の撤去、陸揚げが完了している状況でございます。引き続き早期撤去に向けて作業を進めまして、ノリ養殖が始まる前までに撤去を終えることで作業を進めているところでございます。

 今後の対応でございますが、今回の集計で被害状況の全容が把握できたということで、今後は本格復旧に向けて対応を進めていきたいということでございます。

 8月28日から災害復旧の国の災害査定が開始される予定となっております。査定に向けた準備も現在進めているところでございます。災害査定が完了したところから速やかに災害復旧工事の発注、そして工事の着手に向けて、早期復旧に向けてしっかりと取り組んでまいります。

 県土整備部からは以上です。

○チーム長

 続いて、農林水産部お願いします。

○農林水産部

 2ページをお願いいたします。まず、インフラ関係でご報告をさせていただきます。

 農林水産関係は、県土整備部からも報告がありましたとおり、特に北部山間において、農地や林地等の土砂被害が発生しております。

 それに伴って、ハウスミカン、キュウリ、ホウレンソウなどのハウスの損傷ですとか、作物自体の被害が出ております。

 また、平たん部では、河川流域のアスパラガスなどの野菜や水稲の一部で浸水、冠水の被害が発生しております。

 被害箇所数、被害額でございますけれども、昨日時点で大まかに取りまとめが終了しております。

 農地につきましては2,789箇所、農道等の土地改良施設で2,096箇所ということで、被害額が156億円となっております。

 また、林地につきましては144箇所、林道につきましては1,298箇所ということで、被害額は合計36億円となっております。

 農地とか林地の被害につきましては、令和元年、3年に比べ、件数は上回っている状況でございますけれども、これは被害額と照らし合わせて、1箇所当たりの被害額の平均を見ますと、平均値としては今回の被害額が小さいことになっておりまして、小規模な被害が多く発生しているものと考えております。

 農地、林地等の被害状況が大まかに把握できたということで、今後は災害復旧事業に向けた対応を行ってまいります。

 災害査定につきましては、10月頃から実施されるというふうに見込まれております。

 続きまして、3ページをお願いします。

 産業関連の状況、被害の概況でございます。

 農畜産物では、アスパラガスやハウスミカンなど、浸冠水や土砂流入によりまして、被害面積が611ヘクタール、被害額が2億6,000万円となっております。

 被害作物は下に書いているとおりでございます。

 続きまして、農業用の施設・設備につきましては、土砂流入によりハウスミカンやホウレンソウなどのハウスの損壊、それから、ハウスの中にありますボイラー、ハウス加温機などの農業用設備などでございまして、件数としましては302件、被害額は5億7,000万円というふうになっております。

 これも令和元年、3年につきましては平たん部の内水氾濫ということで、広域に農作物の冠水ですとか、農業用機械の水没等が発生しておりますけれども、今回は、北部山間の土砂流入によります農作物やハウスの損壊など、局所的な被害が多くなっているという状況でございます。

 今後は、被災したハウスの再建、改植、それから、播きなおしなどの経営が継続できるよう支援していくこととしております。

 農林水産部からは以上でございます。

○チーム長

 次に地域交流部はありますか。

○地域交流部

 地域交流部からは、動きがあったものといたしまして、住宅支援の状況についてご報告させていただきます。資料5ページをお願いいたします。

 罹災証明の発行を順次それぞれの市町で進められているところでございまして、住宅の応急修理、それから、みなし仮設住宅につきまして受付を始めております。それぞれの市町において相談や手続が進められているところでございます。

 ページをめくっていただきまして6ページをお願いいたします。

 公営住宅への入居につきまして3世帯の入居が今済んでいるところでございます。また、被災者生活再建支援金につきましても、4世帯から申請を受け付けて、今、事務を進めているところでございます。

 今後も被災者の意向に沿いまして、丁寧な対応に努めていく所存でございます。

 地域交流部からは以上でございます。

○チーム長

 産業労働部ありますか。

○産業労働部

 すみません、一言だけです。

 7ページでございますが、ご覧のとおり下線部はございませんで、取組について特に動きはございません。

 ただ、1点申し上げますと、取組状況の3つ目のところ、金融特別相談窓口、これが前回まで、記入はしていませんが、相談件数3件だったのが、今回1件増えて4件になっているところです。

 産業労働部は以上でございます。

○チーム長

 次に健康福祉部お願いします。

○健康福祉部

 避難所の状況等につきましては、唐津市に1か所の避難所がございまして、5世帯8人が避難中というのは変わっておりません。

 避難所の生活面における健康管理等、唐津市の保健師さん等が対応されてあるという状況です。

 変わりました点としましては、義援金を7月18日から2か月間で受付を行っておりますけれども、本日時点で1,900万円ほどのご支援をいただいているところです。9月19日まで受付をしておりますので、引き続き皆様方のご支援をよろしくお願いしたいと思っております。

 健康福祉部は以上です。

○チーム長

 次に県民環境部お願いします。

○県民環境部

 10ページで、災害ボランティアですけれども、前回の報告から延べ163名増えて977名の方にお手伝いをしていただいています。

 お盆の期間は佐賀市、唐津市ともに災害ボランティアセンターは募集していませんでしたが、唐津市は明日17日から再開、佐賀市はもともと週末のみでしたので、19日の土曜日から募集を再開する予定です。

 現場ではまだまだ重機を使用した土砂撤去案件がありまして、その後の重機による撤去後の人手による搬出ニーズがまだまだ出てきそうです。

 そのほか、ボランティアに頼らずに自力で処理をしようとされた方たちが、お盆で親族の方が帰ってこられて、とても無理よと、ボランティアに頼んだ方がいいよということで、新たなニーズが出てきたりしているところです。そのような状況ですので、正直申し上げて、現場の進捗ははっきり言ってまだ不明という状況でございます。

 県民環境部からは以上です。

○チーム長

 次に、教育委員会お願いします。

○教育委員会事務局

 13ページをお願いします。教科書等の給与を必要としていました児童・生徒3名につきましては、8月2日をもって給与を完了しております。

以上でございます。

○チーム長

 次に、男女参画・こども局ありますか。

○男女参画・こども局

 14ページをお願いいたします。平原保育園の状況なんですけれども、大きく変わったところはないんですが、今、保育の再開というのが、2か所、公民館と集会所でやっておるんですけれども、2か所で分かれてしているということでして、職員間で連携が取りづらいということもあって、なかなか負担が生じているのかなというところでございまして、なるべく1か所での保育ができればなと考えているところでございます。

 園舎の復旧につきましては、また別の場所に移転して再開ということで、別の場所で園舎の整備も視野に入れて、今、唐津市と園で調整をしているところでございまして、県としましても国への移転協議等、そういったところで支援を進めているところでございます。

 以上になります。

○チーム長

 政策部ありますか。

○政策部

 政策部は相談窓口のコールセンターの設置でございましたので、これは7月28日で終了いたしまして、新たな報告はございません。

 以上です。

○チーム長

 危機管理・報道局お願いします。

○危機管理・報道局

 危機管理につきましても、避難所の状況は変わっておりませんけれども、1点補足しますと、避難所が開設されて避難されている世帯は5世帯8名と書いておりますが、この方々については今後の入居予定が決まっておりまして、現在荷物を運び込まれているところというふうなことで、その荷物の運び込みが完了すれば、そちらの方に移られる予定になるかと思います。

 以上です。

○チーム長

 ありがとうございます。

 最後に総務部お願いします。

○総務部

 総務部の所管といたしまして、16ページ、17ページの部分に書いておりますけれども、こちらについては更新をしておりません。引き続き県税の減免等、それから、ふるさと納税の寄附の受付を継続的に行っているという状況でございます。

 そして、総務部から、最後の裏表紙と申しましょうか、こちらのページを少し、最後、補足的にご説明させていただきたいなと思います。

 7月10日前後からこれまでの期間で1か月ぐらい経過をしたということでございまして、改めまして令和5年7月九州北部豪雨災害の概要についてという資料によりまして、まとめをさせていただきます。今日時点までの情報に基づいての概要ということでここに書かせていただいております。

 まず、今回の豪雨災害の特徴というところからご説明します。長雨が続く中で線状降水帯、これは7月10日でございましたけれども、気象台が発表しております。線状降水帯が発生をしまして、また、唐津市から脊振山系に係る北部地域及び鳥栖市周辺の東部地域を中心としまして、短時間に豪雨が集中し土砂災害が発生していると、この辺はご承知のとおりかなと思います。

 そして、住家被害と、その後、施設被害についてもご説明をしますが、このうち住家被害につきましては、被災者の生活に直接影響する住家被害は深刻なものであったということでございました。それとともに、局所的なものであったということが今回の特徴であったかなというふうに言えます。

 全壊、半壊につきましては、事実としては、件数としては少なく局所的であったということでございまして、県北部の山間部で発生をしました。唐津市浜玉町平原今坂、鳥巣、唐津市七山、佐賀市富士町麻那古に集中をしておりました。

 住家被害の状況については、今回の状況と令和3年、そして令和元年との数字的な比較をこちらに掲載させていただいております。

 そして、本日の一つのトピックでございました施設被害でございますが、今回の特徴といたしましては、道路・河川、農地等の施設被害が多いことが特徴にあったということでございます。この特徴といたしましては、県土・農林分野を問わずですけれども、確かに、その多くは県北部の山間部を中心に多数が発生をしていると。先ほどの説明であっています、ある地域に集中的に発生しているということがあろうかなと思います。

 この中で特に、唐津市浜玉町、七山、佐賀市富士町で、これは県全体の約6割が集まっているという状況で、これは県土、農林問わずということで、全体的な話になりますけれども、そういうふうな状況にあるということでございます。

 これは具体的にいうとどういうことかというと、山間部の集中豪雨による斜面の崩壊、それから、山間部から水が勢いよく河川に流下したことによる護岸の崩壊が多く発生をしているということが特徴であるというふうに言えます。

 そして、参考といたしまして、今日、本日時点で発災後1か月を経過いたしました状況を踏まえての道路・河川等の被害箇所数、被害額、農地・農道等の被害箇所数、被害額、そして、林地・林道等の被害箇所数、被害額を本日報告いただきました数字に基づいて掲載をさせていただいております。こちらにつきましても、今日の一つのトピックであったということでございまして、概要に大きく加えさせていただいたということでございます。

 今回までの、第5回会議時点での報告になりますけど、今後もまたこういった部分は少し状況等を踏まえながらリバイスしていくことになるのかなというふうに思っています。

 以上でございます。

○チーム長

 ありがとうございます。一通り報告をしてもらいましたが、通して何かありますか。よろしいでしょうか。

 今回、県土整備部と農林水産部の方から7月豪雨災害による被害の一応の取りまとめということでご報告をいただきました。これにより、国の方にも報告をこの数字で出させていただいております。一部、今後修正が入る可能性はありますけれども、今回の被害の概要がおおむね取りまとまったということです。ただ、先ほどご報告がありましたように、特に被害の大きかった浜玉町などでの住家被害に遭われた皆さんの生活再建という意味では、まだ避難者も一部いらっしゃいまして、まだまだ支援をしていく必要があろうかと思っておりますし、県土及び農林の方の復旧事業というのも、これから査定を受けて本格化していくということになります。しっかりと取り組んで、佐賀県として今回の7月豪雨災害、復旧・復興に向けて取り組んでまいりたいと考えております。

 次回につきましては、今回のこの取りまとめを踏まえて、今後、予算措置なども検討した上で、ある程度見込みがついたところで次回を調整させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

 第5回目の会議は以上で終了します。お疲れさまでした。

 

 









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