決算特別委員長の報告をいたします。
9月22日の本会議におきまして本委員会に付託され、閉会中の継続審査となっておりました、乙第69号議案「令和4年度佐賀県歳入歳出決算の認定について」及び乙第70号議案「令和4年度佐賀県工業用水道事業決算の認定について」以上、2件の議案について、11月6日から11月17日まで委員会を開催し、「県道鳥栖朝倉線」、「鳥栖工業高校鳥栖レスリングセンター」及び「SAGAサンライズパーク」への現地視察を含め、慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。
まず、採決の結果を申し上げます。
11月16日に全ての質疑を終了し、17日に採決に移り、まず、乙第69号議案を採決した結果、賛成者多数をもってこれを認定いたしました。
次に、乙第70号議案を採決した結果、全会一致をもってこれを認定いたしました。
続いて、各常任委員会関係ごとの審議の過程で申し述べられました主な意見の概要について申し上げます。
まず、総務常任委員会関係の事項について申し上げます。
1 子供たちの県内で学ぶ環境整備のため、高等教育機関への支援や連携に引き続き注力されたい。
1 JAXAとの連携協定を踏まえ、関係部局相互が連携し、衛星データの利活用を含めより積極的な宇宙に関する取組みを推進されたい。
1 首都圏における情報発信について、事業効果の県内への波及のため、市町や関係課とも連携のうえ継続して取り組まれたい。
1 防災意識の県民への啓発に加え消防団員の確保や自主防災組織等の充実強化を図り、更なる地域防災力の強化に努められたい。
1 私立学校職業人材育成支援事業について関係部局相互が連携し、県内就職率の更なる向上と様々な分野の人手不足解消を図られたい。
1 県財政の運営について今後の大型事業を控え、国の交付金や補助金等の獲得や自主財源の確保に努め、あわせて歳出不用額の縮減を図り、より一層 の健全運営に努められたい。
1 横断歩道や信号機等の交通安全施設整備について、地域住民の声への速やかな対応と災害時の安全な道路環境維持のため、更なる交通安全の確保に努められたい。
との意見などが出されました。
次に、文教厚生常任委員会関係の事項について申し上げます。
1 「SAGA BLUE PROJECT」事業による交差点カラー化や高齢者運転免許証返納事業の広報活動により、県民一人一人の交通安全意識を高め更なる交通事故減少に取り組まれたい。
1 虹の松原再生・保全基金の終了後もこれまでの事業成果を活かし、引き続き虹の松原の保全活動に努められたい。
1 SAGATOCOアプリの活用や市町の健康アプリとの連携を図り、さが健康維新県民運動をより効率的に進められたい。
1 骨髄等移植支援事業の助成制度の周知や若年層へのドナー登録の普及啓発に努め、移植希望患者への移植機会増加を図られたい。
1 物価高騰が続く中、医療福祉施設の安定運営のため物価高騰対策事業を継続して実施されたい。
1 保育所や放課後児童クラブでの待機児童解消や、国への要望も含め保育士の人材確保や医療的ケア看護職員の配置などの子育て支援の充実に努められたい。
1 鳥栖特別支援学校の令和8年度の開校に向け、引き続き整備を進められたい。
1 「SAGA唯一無二の学校魅力化実践事業」により、各県立高校の特色や魅力を高め県内外からの志願者数増加に努められたい。
1 令和6年4月開校予定の夜間中学「彩志学舎中学校」の入学対象者に対する十分な情報の周知・広報活動に取り組まれたい。
1 市町教育委員会やフリースクールとの連携、不登校対策総合推進事業の充実を図り、増加傾向にある不登校児童生徒への対応を効果的に進められたい。
との意見などが出されました。
次に、農林水産商工常任委員会関係の事項について申し上げます。
1 人口減少社会下、佐賀県の持続的な発展のため今後も積極的な企業誘致を推進し、雇用創出に努められたい。
1 定期監査の重大な指摘事項等について、その原因を検証し再発防止に努め事務処理の適正化を図られたい。
1 産業技術学院について、更なる認知度向上に取り組み人材不足に悩む企業への即戦力となる佐賀のものづくり人材の育成に努められたい。
1 「佐賀牛」をはじめとした県産農畜産物について、更なる販路拡大や輸出促進を行い新たな需要開拓に取り組まれたい。
1 東部工業用水道事業について、引き続き県東部地区の産業振興や新規企業の進出促進に必要な産業インフラの一つとして、その責務を果たされたい。
1 本県農業の維持・発展のためトレーニングファームや園芸団地の整備の成果と課題も踏まえ、引き続き意欲ある新規就農者の確保及び安定した農業経営環境の整備に努められたい。
1 全国的に厳しい状況にある酪農経営の安定化に向け更なる支援に取り組まれたい。
1 農場での家畜伝染病発生防止対策の指導を担う獣医師確保に今後もしっかりと取り組まれたい。
1 県東部地域における内水対策について、広域的な関係機関と連携しハード対策とソフト対策双方を効果的に進められたい。
1 豊かな森林の恵みを次世代に繋げるため県産木材の供給や利用の更なる促進に取り組まれたい。
1 スマート水産業の推進や魚の需要回復などの漁業振興策を総合的に進め、玄海地区の活力の維持・向上を図られたい。
との意見などが出されました。
次に、地域交流・県土整備常任委員会関係の事項について申し上げます。
1 九州佐賀国際空港の更なる発展のため、空港としての魅力の情報発信や滑走路延長の実現に努められたい。
1 ユニバーサルデザインタクシーについて、これまでの導入促進の取組や課題を踏まえ更なる普及に努められたい。
1 外国人の不正入国防止等の水際対策を徹底のうえ県内港湾の保安に努められたい
1 佐賀市城内エリアで開催されるイベントについては、事業成果や費用対効果の検証に努められたい。
1 インバウンドのための多言語対応等の観光客受入環境整備にあたり、地元や国内の観光客も意識したよりよい環境づくりに努められたい。
1 SAGAアリーナについて、今後の更なる活用のため運営開始後の様々な課題に適切に対応されたい。
1 「SAGA2024」開催準備にあたり、大会の成功に向け受け入れ態勢の整備や競技会を楽しむ環境づくりに努められたい。
1 佐賀城公園の整備はこれまでの取組を検証し、より心地よい空間となるよう進められたい。
1 地震被害の防止・減少のための啓発活動や市町との連携により民間建築物の耐震化を促進されたい。
との意見などが出されました。
以上をもちまして、決算特別委員長の報告を終わります。