高等教育機関問題対策等特別委員長の報告をいたします。
人口減少下における県内の高等教育機関等のあり方及び大学等設置、次世代の人材育成に係る環境整備等の諸問題の調査に関する件につきまして、3月19日に委員会を開催し県立大学検討に係る専門家チームリーダー・立教大学経営学部長、山口和範氏を参考人として招致し、「県立大学構想」について意見聴取の後、参考人に対する質疑を、引き続いて、県執行部に対する質疑を行いましたので、その過程で申し述べられましたそれぞれの主な質疑の概要を報告いたします。
まず、参考人に対しては、
◎ 卒業生を県内就職につなげていく方法とアントレプレナーの考え方及び今の学生に求められる意識
◎ 統計学を学ぶ意義とITとアナログの関係性及びペーパーテストだけでは評価できない学びの必要性
◎ 小・中・高など既存の教育機関との連携
◎ 設置希望する市町からの意見への受け止めと大学メインキャンパスに必要な要素
◎ 県民の理解促進と教員確保の考え方
◎ 現存大学の課題や本質的な大学機能
◎ 佐賀への思いや誇りを持つ学生確保の重要性
◎ 大学創立の目的とそのタイミングの認識
◎ 大学創立の県民へのメリットとデメリット
◎ 学生生活を支える学校施設の考え方
◎ 県内他大学との共存や具体的な連携の仕組み及び学生確保の見通し
◎ 佐賀の魅力向上に向けた大学のあり方
などの質疑が行われました。
続いて、県執行部に対しては、
◎ 県議会への検討状況の情報提供
◎ メインキャンパス設置スケジュールと今後の検討体制
◎ 国内外の大学や各種専門学校及び小・中・高との連携
◎ 県内就職や教員人事の考え方
◎ 校舎以外の大学施設の考え方
◎ チームリーダーに伝達した設置目的
◎ 産業技術学院や県内の専修学校等への支援
などの質疑が行われました。
最後に、人口減少下における県内の高等教育機関等のあり方及び大学等設置、次世代の人材育成に係る環境整備等の諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、高等教育機関問題対策等特別委員長の報告を終わります。