請第4号
採択
一般社団法人佐賀県歯科医師会立・佐賀歯科衛生専門学校の存続に関する請願
佐賀県では、すべての県民が自ら歯と口腔の健康の保持増進に努めるとともに、住み慣れた地域において生涯にわたり必要な歯科保健医療サービスを受けることができる環境が整備されることを基本理念とした「佐賀県笑顔とお口の健康づくり条例」が2016年に制定された。この条例のもと、県は口腔の健康づくりに関する総合的かつ計画的な施策を策定し、関係者との適切な役割分担のもと、連携して実施する責務を有している。
一方で佐賀県歯科医師会は、歯科医療、口腔健康管理の充実を通じて県民の健康寿命の延伸やQOLの改善に取り組んでいるが、歯科に求められるニーズが年々多様化し、歯科医療従事者の適正な配置が求められてきている。特に、歯科医療機関における診療の補助業務のみならず、病院や介護保健施設、行政機関との間での業務などを担う歯科衛生士の存在の重要性がますます高まってきているが、全国的に歯科医療現場での歯科衛生士不足が深刻化しているのが実情である。
そのような中、歯科衛生士の養成校である佐賀県歯科医師会立佐賀歯科衛生専門学校(以下、専門学校という)は、これまで県内に多くの歯科衛生士を輩出し、県民の医療保健サービスの質及び量の維持に寄与してきた。しかし、昨今の少子化、大学等への進学率の上昇などの影響を受け、学生の確保が困難な状況が続いている。また県内では新たな私立大学や県立大学の設立が計画されており、この先ますます学生の確保が難しい環境となることが予想される。学生数の減少は専門学校の運営に大きな影響を与えるだけでなく、歯科衛生士不足により、県内の歯科医療・保健事業の維持さえ危ぶまれる事態になると危惧している。
よって、次の項目について請願する。
請願項目
(1)佐賀歯科衛生専門学校存続への支援
(2)歯科衛生士を目指す学生に対する修学資金貸与制度の創設
令和6年9月17日
佐賀県議会議長 大場 芳博 様
請願者
佐賀市西田代2丁目5番24号
一般社団法人 佐賀県歯科医師会 会長 門司 達也
紹介議員 留守茂幸、石井秀夫、木原奉文、藤木卓一郎、石倉秀郷、土井敏行、大場芳博、岡口重文、原田寿雄、指山清範、宮原真一、坂口祐樹、八谷克幸、定松一生、古賀陽三、池田正恭、西久保弘克、弘川貴紀、冨田幸樹、古賀和浩、中村圭一、一ノ瀬裕子、古川裕紀、青木一功、田中秀和、桃崎祐介、猪村利恵子、石丸太郎