議案等の審議結果
文教厚生常任委員長報告
委員長 冨田 幸樹
文教厚生常任委員長の報告をいたします。
9月20日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び請願並びに継続審査中の事件につきまして、9月26日及び27日の両日、委員会を開催し「佐賀県立鹿島高等学校赤門学舎講堂」及び「大町町立小中一貫校大町ひじり学園」への現地視察を含め慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。
まず、採決の結果を申し上げます。
甲第38号議案中本委員会関係分を採決した結果、賛成者多数をもって原案のとおり可決いたしました。
次に、甲第42号議案、及び乙第50号議案から乙第52号議案まで3件、以上4件の議案を一括して採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。
次に、請第3号請願「佐賀県立鹿島高等学校の講堂を保存利活用するための調査を求める請願書」について、続いて請第4号請願「一般社団法人佐賀県歯科医師会立・佐賀歯科衛生専門学校の存続に関する請願」についてそれぞれ採決した結果、いずれも全会一致により採択となりました。
続いて、審議の過程で申し述べられました付託議案についての主な意見の概要を申し上げます。
1 海洋プラスチック問題については、世界への情報発信に向けた国際シンポジウムの開催や関係者間のネットワークを構築し、「世界海洋プラスチックセンター(仮称)」の整備を契機に誰もがこの問題を考える機運を醸成し、課題解決に繋げられたい。
1 障害児者等わくわく体感応援事業の実施にあたっては、障害の程度や特性に十分配慮し、外出へのきっかけづくりから、ひいては社会参加に資するよう取り組まれたい。
1 県立学校における人工芝の整備については、整備の考え方を明確にし、費用や教育効果も考慮のうえ、できる範囲で現場が求める教育環境づくりに努められたい。
1 県立学校施設の保存利活用については、文化的・歴史的価値の基準等を整理し、維持や整備のための費用も勘案し、施設の取捨選択を判断されたい。
との意見が出されました。
次に、付託議案及び所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。
◎ 新型コロナウイルス感染症における基本的な感染対策の実施
◎ 少子高齢化に伴い、医療分野における人手不足が問題となる本県での人材確保及び今後の取組み
◎ 生活保護受給世帯のエアコン保有の考え方や購入支援及び夏季加算創設に向けた取組み
◎ 介護サービスの現状と必要な介護サービスを確保していくための取組み及び介護保険制度の在り方
◎ 「佐賀県こども計画」策定の目的と個別計画の概要及びこども施策の推進
◎ こども誰でも通園制度の県内での試行状況や本格実施に向けた体制の強化及び人材確保等の取組み
◎ 離婚後のこどもの共同養育における親子交流等の諸課題に対する支援や周知及び今後の取組み
◎ 中学校における少人数学級の推進及び中学第一学年で取り組んでいる選択制の中学第二、第三学年への拡大
◎ 教職員増や定数改善が盛り込まれなかった中教審答申に対する県の受け止め
◎ 教職員の時間外在校等時間の縮減等への取組み及び改善に向けた国への働きかけ
◎ 全国学力・学習状況調査の実施状況や調査結果を活用した取組み及び学力向上に対する教育長の考え
◎ いじめと不登校の現状や対応状況及びこれらの教育課題に対する教育長の見解
などの質疑が行われました。
最後に、6月定例会から引き続き審査中の
1 県民環境行政について
1 健康福祉行政について
1 男女参画・子育て行政について
1 教育の振興について
以上4件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして文教厚生常任委員長の報告を終わります。