文教厚生常任委員長の報告をいたします。
12月5日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び請願並びに継続審査中の事件につきまして、12月10日及び11日の両日、委員会を開催し「玄海原子力発電所」への現地視察を含め慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。
まず、採決の結果を申し上げます。
甲第43号議案中本委員会関係分、甲第44号議案、乙第63号議案及び乙第73号議案、以上4件の議案を一括して採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。
次に、請第7号請願「小中高のすべてで35人以下学級の実現、正規・専任の教職員の増員、特別支援学級の編制基準の見直し、教育費の保護者負担軽減を求める請願」について採決した結果、起立者少数により不採択となりました。
続いて、請第6号請願「重心医療の現物給付に関する請願」について採決した結果、全会一致により採択となりました。
続いて、審議の過程で申し述べられました付託議案等についての主な意見の概要を申し上げます。
1 重度心身障害者医療費助成については、県が率先し、利用者や市町に負担がかかる現行の償還払方式から現物給付方式への移行を進められたい。
1 こども食堂などのこどもの居場所が県内に漏れなく設置され、子育て支援CSO配送拠点整備費補助により今後も継続して活動できるよう支援に努められたい。
との意見が出されました。
次に、付託議案及び所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。
◎ 第一次産業の育成も視野に入れた食育の理念に基づく食育の推進
◎ がんの予防、早期発見・早期治療、がんとの共生に向けた総合的ながん対策の推進
◎ 重層的支援体制整備事業に取り組む市町の成果と課題及び地域共生社会の実現に向けた県の支援
◎ 佐賀県こども計画の位置づけや施策の推進及び計画策定の進め方並びに計画終了後のこども施策の進め方
◎ ひとり親家庭等医療費助成における現物給付方式の実現に向けた課題と今後の取組み
◎ 児童虐待の発生状況と対応の仕組み及び児童虐待防止に向けた体制や関係機関との情報共有・連携・協力体制の確立
◎ 学校におけるグローバル人材の育成の現状及び教育委員会の今後の取組み
◎ 県立盲学校・ろう学校の概要と教育資材の整備
◎ 頻発する教職員の不祥事の要因及び発生防止対策の定着に向けた取組み
◎ 学校で食育の推進や給食の管理を担う栄養教諭の資質向上や適正な配置及び業務に専念できる職場環境の改善
◎ 高等学校入学者選抜に係る業務の簡素化及び今後の見通し
◎ 県立高校の定員割れの状況及び定員内不合格を出す理由と教育長の認識
◎ 学校における感染症対策の指導や確認の徹底及び今後の教育委員会の対応
などの質疑が行われました。
最後に、9月定例会から引き続き審査中の
1 県民環境行政について
1 健康福祉行政について
1 男女参画・子育て行政について
1 教育の振興について
以上4件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、文教厚生常任委員長の報告をおわります。