決算特別委員長の報告をいたします。
9月20日の本会議におきまして、本委員会に付託され、閉会中の継続審査となっておりました、乙第56号議案「令和5年度佐賀県歳入歳出決算の認定について」及び乙第
57号議案「令和5年度佐賀県工業用水道事業決算の認定について」以上2件の議案について、閉会中の11月5日から11月15日まで委員会を開催し、「いちごトレーニングハウス」、「広田川排水機場」及び「宇宙科学館」への現地視察を含め、慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。
まず、採決の結果を申し上げます。
11月15日に全ての質疑を終了し、採決に移り、乙第56号議案及び乙第57号議案、以上2件の議案を一括して採決した結果、全会一致をもってこれを認定いたしました。
続いて、各常任委員会関係の審議の過程で申し述べられました主な意見の概要について申し上げます。
まず、総務常任委員会関係の事項について申し上げます。
1 「佐賀さいこう!応援団」づくり事業の交流会が単なる一過性のイベントで終わることがないよう、これまでの成果を踏まえ、当該事業のさらなる創意工夫に努められたい。
1 「OPEN-AIR佐賀」の事業の一環である「レイクサイド北山」の再整備を契機として、周辺地域と連携し、北山エリアの魅力発信や交流人口の増加に向けた取り組みに努められたい。
1 情報発信プロジェクト「サガプライズ!」の「島耕作コラボ」について、期間限定の事業に多額の予算をかけて実施していることを踏まえ、今後のコラボ事業においては、話題性と効果が最大限発揮されるよう取り組まれたい。
1 フィルムコミッション事業により映像を通した佐賀県の良さを広く発信するため、国内外の映像制作会社とのリレーション構築をさらに強化するとともに、支援策もブラッシュアップし、より一層多面的な情報発信に注力されたい。
1 自転車利用者のヘルメット着用について、交通ルールの遵守徹底とマナーアップのため、関係機関・団体と連携を図り、自発的な着用を促進する取り組みに努められたい。
との意見などが出されました。
次に、文教厚生常任委員会関係の事項について申し上げます。
1 広く県民に佐賀らしいやさしさのカタチ「さがすたいる」の想いを広めるため、市町との連携を含め、更なる認知度向上に取り組まれたい。
1 高齢者の運転免許証返納を後押しする高齢者運転免許証返納事業により、人身交通事故発生件数に占める割合が高い高齢者の交通事故防止に努められたい。
1 未来へ向けた胃がん対策推進事業については、一人でも多くの生徒が受検し、除菌治療につながるよう今後も引き続き取り組まれたい。
1 発達障害や愛着障害などの入院治療の必要な子どもたちの早期発見及び早期支援ができるよう、肥前精神医療センターと連携し、充実した診療体制を構築されたい。
1 高校生が様々な立場で関わりを持ちながら開催したSAGAインターハイで得られた遺産を今後の取組みに生かされたい。
1 教育ⅮXによるデジタル技術を活用した子どもの学びの変革や、教職員の業務改革は必要不可欠であるため、時代の変容を的確にとらえた事業を展開されたい。
1 今年度開校した県立夜間中学においては、開校後に見えてきた様々な課題解決に取組み、それぞれの目標に向かって進む生徒を応援していく学校を目指されたい。
1 県立高校の普通科改革においては、多様化する生徒のニーズに対応し、進学の選択肢を広げ、生徒の将来を見据えた事業に取り組まれたい。
1 小・中学生の学力向上については、家庭学習や反復学習など方向性を明確にし、腰を据えた対策に取り組まれたい。
との意見などが出されました。
次に、農林水産商工常任委員会関係の事項について申し上げます。
1 事業者の経営資源の維持や雇用確保のため、商工団体等との連携を密にし、円滑な事業承継を行うための支援により一層取り組まれたい。
1 大学生の人材の確保のため、学生と県内企業との交流を促し、県内企業への賃上げ環境の創出や働きやすい職場環境整備の支援に継続して取り組まれたい。
1 高校生の県内就職促進については、学校現場と連携し、ニーズに沿った支援に取り組むなど若者の県内就職率向上により一層努められたい。
1 東部工業用水道事業については、資産管理計画を踏まえた適切な施設更新などを行い、工業用水の安定供給に努められたい。
1 農林水産業費については、事業の見通しが立った段階で減額補正を適宜行うなど、不用額が極力発生しないよう要求額の精査に努められたい。
1 有害鳥獣による農作物被害の軽減については、市町や関係機関・団体と連携し、侵入防止、棲み分け、捕獲をバランス良く組み合わせた総合的な対策に積極的に取り組まれたい。
1 農業の振興のため、今後も市町やJA、関係機関と連携し、次世代を担う新規就農者の安定的な確保・育成に努められたい。
1 農地中間管理事業については、柔軟な対応ができるよう国へ強く要望し、農地の受け手や農地中間管理機構に対し必要な支援を行われたい。
1 さが園芸888運動関連事業については、様々な課題があることを踏まえ、農業産出額の増加につながるよう取り組まれたい。
1 畜産業の持続的な発展のため、食肉センター施設の適切な設備整備により、佐賀牛の輸出拡大を図られたい。
1 円安などの物価高騰の影響を受けた畜産農家を支援するため、可能な限り輸入に頼らない経営ができるよう、肥育素牛や自給飼料の生産拡大に取り組まれたい。
1 特定家畜伝染病への対策については、飼養衛生管理基準を遵守し、防疫演習の実施など危機管理体制の強化に取り組まれたい。
1 農村地域の浸水被害を軽減させるため、クリークやため池、田んぼダムを活用したソフト・ハードの両面から対策を行い、防災・減災力の強化に努められたい。
1 中山間地域の多面的機能を発揮させるため、地域の将来像に沿った様々な取組を市町と連携して支援されたい。
1 林業の振興のため、サガンスギの供給体制の整備や担い手の確保・育成を図り、施設整備に対する支援等により県産木材の供給体制の強化などに取り組まれたい。
1 多様な森林・緑づくりについては、間伐等の森林整備や治山対策などのハード対策とソフト対策を効果的に組み合わせた取り組みに努められたい。
との意見などが出されました。
次に、地域交流・県土整備常任委員会関係の事項について申し上げます。
1 地域に新しい活力を生み出すため、引き続き移住促進の取組を行うとともに、移住後も市町や移住支援団体と連携し、丁寧なサポートに努められたい。
1 多文化共生社会の実現に向け、外国人を含むすべての県民が安心して生活し、活躍できる環境整備に引き続き努められたい。
1 子育て支援タクシー推進事業については、成果や課題を踏まえ、子育て世代に優しい交通環境の充実に向け、必要な支援の整備に努められたい。
1 地域公共交通の維持・確保のため、ユニバーサルデザインタクシーの更なる普及や、路線バスの利用促進に取り組まれたい。
1 コミュニティバスやデマンドタクシーについては、地域の実情やニーズを踏まえ、持続可能なものとなるよう利便性向上に取り組まれたい。
1 多くの人にSAGAアリーナを利用してもらえるよう、MICE等の主催団体の誘致やネットワーク構築に努め、きめ細かな支援に引き続き取り組まれたい。
1 県内建設業の担い手の確保・育成に向けて、働き方改革の推進や労働環境の改善及び県民への情報発信に引き続き取り組まれたい。
1 ARKSの利用状況や課題を踏まえ、歩く人の動線を考えた情報発信や周辺地域との連携に取り組み、更なる利活用を図られたい。
1 県立都市公園である佐賀城公園、森林公園及び吉野ケ里歴史公園の整備は、関係機関と十分に議論し進められたい。
との意見などが出されました。
以上をもちまして、決算特別委員長の報告を終わります。