平成11年11月定例県議会は、11月30日に開会し、17日間の会期を経て、12月16日に閉会した。
本定例県議会では、平成11年度一般会計補正予算案など39件の議案が審議され、知事提出議案26件、議員提出議案1件、意見書案5件、決議案2件が可決されたほか、県民から提出された請願1件が採択された。
予算関係では、平成11年度一般会計予算に258億5,043万7千円を追加する補正予算が原案どおり可決された結果、予算総額は5,279億3,693万6千円(対前年12月比4.1%減)となった。
条例関係では、平成12年4月1日から県議会の情報公開を行うため、県情報公開条例の実施機関に議会を加えるための「佐賀県情報公開条例の一部改正」など、15件の議案が原案どおり可決された。
このほか、教育委員会委員の任命についての議案に同意するとともに、県事業に対する市町村負担、当せん金付証票の発売など、7件の条例外議案も原案どおり可決された。
また、平成10年度の歳入歳出決算、県立病院好生館事業決算及び工業用水道事業決算の認定を行った。
意見書関係では、国に文教予算を充実させるとともに、現行より少人数となる35人以下の学級編制やその他の教職員の配置改善の実現を強く要望する「35人以下の学級編制の実現を求める意見書」など、議員から提出された5件の意見書が可決された。
決議関係では、警察に対して不祥事の再発防止策に万全の措置を講じるとともに、情報公開にも積極的に対応し、可能な限り公開を行い、速やかに県民の理解と信頼を回復されるよう求める「綱紀粛正に関する決議」など、議員から提出された2件の決議が可決された。
県政全般については、教育問題、農業問題、警察問題、景気・雇用対策等幅広い議論が展開された。