佐賀市中心部の空洞化で急速にさびれる中心商店街活性化の切り札とされたエスプラッツ、開業後僅か4年で閉鎖される。
中心部空洞化の原因は、①時代と共に変化した市民の生活様式が、より広い生活空間を求めて、地価の安い郊外に住まいを移したこと、②郊外への大型店進出、③無謀ともみえる道路拡幅による立ち退きで、地域コミュニティをこわされたことである。
中心街地は交通・上下水道・都市ガス・医療機関などの生活基盤が整備され、今後新たに投資をしなくても、安心して人がくらせる大きな条件を持っている。だからこそ中心部に誰でもがすめるような、低家賃の公営住宅の役割は重要である。
ほぼ半世紀前に、県内第1号の県営住宅として建てられた県営神野町団地は、「唐人町県営アパート」と呼ばれて地域に根ざし、地元商店街とも深く結びついてきた。
この老朽化にともない、佐賀県はこれまでずっと「建て替え」を約束してきながら、一昨年急にこの約束を反故にし「県営住宅の用途廃止」を発表し、昨年末に取り壊して今は更地になっている。
県・市議会でもこの問題がとりあげられ、佐賀市も「住宅として活用することが望ましい」と公式に表明し、県当局も「当然住宅を含めて、立地条件を活かし、いろんな可能性を考えたい」と議会で答弁している。
したがってこの場所に、当初の約束どおり県営住宅として建て替えることが、中心市街地活性化と、地域コミュニティの再生への第一歩になると考える。
以上の趣旨により、次のことについて請願する。
【請願項目】
1.県営神野町団地(唐人町県営アパート)の跡地に、当初の計画通り、県営住宅を建設すること。
平成15年3月3日
佐賀県議会議長 近 藤 定 信 様
請願者 佐賀市駅南本町5-11
県都佐賀市の活性化を願う市民の会
呼びかけ人代表 高橋 梓
紹介議員 武 藤 明 美
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