佐賀商工共済問題特別委員長報告
委員長 伊東猛彦
佐賀商工共済問題特別委員長の報告をいたします。
佐賀商工共済協同組合の破綻に関する諸問題の調査に関する件につきまして、
六月二十三日に委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その過程で申し
述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
佐賀商工共済協同組合の破綻に関して、
◎ 組合員に対し粉飾決算の事実を公表しなかったことの妥当性及びその後の組
合に対する注意義務低下の認識
◎ 破産債権の買い取りによる被害者救済策の検討
◎ 組合の前理事長交替時における粉飾決算の認識の有無及び現理事長就任に当
たっての前知事からの要請の有無
◎ 平成八年に県が行った調査に関して、組合の粉飾決算を把握した際の対応、
組合の経営改善計画の把握方法とその対応、組合の経営継続意思の確認方法と
その対応、及びこれらの当時の判断の妥当性
◎ 中小企業等協同組合法における県の指導監督、いわゆる「後見的指導」の
考え方
◎ 県職員OBの組合役員就任に関する調査の実施
◎ 平成九年六月に組合の自主再建へ向けて環境が整ったと判断した根拠、その
判断の妥当性
◎ 今回の組合破産にかかる県の関与に関する調査報告書の調査体制及び調査方
法、最終的に県に法的責任がないと判断した根拠の妥当性
◎ 県側の答弁内容を踏まえ、今後、当時の県の関係者等に対する委員会での参
考人招致の実施の必要性
などの質疑が行われました。
最後に、佐賀商工共済協同組合の破綻に関する諸問題の調査に関する件につき
ましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継
続審査といたしたい旨、議長に申し出ることに決しました。
以上をもちまして、佐賀商工共済問題特別委員長の報告を終わります。
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