県立病院建設等特別委員長報告
委員長 福島光洋
県立病院建設等特別委員長の報告をいたします。
県立病院の建設、経営、医療機関の連携、跡地の利活用に関する、諸問題の調査
に関する件につきまして、12月14日に委員会を開催し、慎重に審議いたしまし
たので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、県立病院好生館の移転改築関係としては、
◎ 高齢者など交通弱者の公共交通機関利用による利便性を勘案した移転先の選定
◎ 市街地への移転によるシャワー効果など、市街地におけるまちづくり及び新病
院の姿や療養環境への配慮
◎ 移転先選定にあたっての周辺住民や病院職員の心情を迷わせる事のない配慮と
移転先の早期公表に向けた県の努力
◎ 基本構想報告書から、移転に必要な最低限敷地面積の考え方が変更に至った県
庁内における議論の経緯と根拠
◎ 県立病院の移転先選定について、庁内全体を巻き込んだ検討体制の整備と選定
までの今後の具体的スケジュール
◎ 第三次救急医療や災害拠点病院としての機能を果たすうえでの、移転先を市街
地にする場合のメリット、デメリット
◎ 市街地移転による駐車場の確保と新病院までのアクセスにおける、バスなど公
共交通機関の確保に対する担保とその見通し
◎ 佐賀市が策定した「佐賀市都市計画マスタープラン」と県立病院の市街地移転
方針との関係
◎ 県立病院の市街地移転について、まちづくりの専門家からの検証が不十分であ
るなど、判断に対する疑問
◎ 県立病院の移転問題に係る基本構想策定委員会報告と委員の意見の重みと、こ
れに対する知事表明における委員への配慮
◎ 医療機能、患者のニーズより、まちづくりや都市計画を基本にした市街地移転
と取れる内容に対する疑問
◎ 佐賀市提案に全面的に頼らない、事業主体である県の主体的判断による移転先
選定の必要性
◎ 県立病院の市街地移転した場合における患者の感染症対策と周辺住民の不安解
消
◎ 高度医療の中核であるべき、県内唯一の県立病院の機能を前面に出した移転問
題の検討
◎ 市街地に対象を限定しない、県民が求める最大公約数の視点に基づいた移転候
補地の選定
◎ 県立病院の移転改築問題に係る過去の議論及び基本構想策定委員会報告書と、
平成16年2月議会における知事表明との整合性
などの質疑が行われました。
その他、県立病院の経営関係としては、
◎ 今後の経営方針における公営企業法の全部適用や地方独立行政法人化の検討
◎ がん治療における今後の取組みと、診療拠点としての今後の人材確保の方策
◎ 患者のプライバシーに配慮した控室、病状説明場所の確保に関する現状と新病
院における対策
などの質疑が行われました。
最後に、県立病院の建設、経営、医療機関の連携、跡地の利活用に関する、諸問
題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されてお
りますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、県立病院建設等特別委員長の報告を終わります。
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