平成16年6月定例県議会は、6月9日に開会し、17日間の会期を経て、6月25日に閉会した。
本定例県議会では、平成16年度一般会計補正予算案など30件の議案が審議され、予算案及び条例案等20件、意見書案7件が可決されたほか、収用委員会予備委員選任の人事議案1件が同意されるとともに、県民から提出された請願1件が採択された。
予算関係では、平成16年度一般会計予算に5億3,600万9千円を追加する補正予算が原案どおり可決された結果、予算総額は4,390億6,193万6千円(対前年6月比2.7%減)となった。
条例関係では、県立東松浦高校と県立唐津北高校を再編統合して、新たに県立唐津青翔高校を設置する「佐賀県立学校設置条例の一部を改正する条例」や、産業廃棄物の排出抑制や再生利用等の促進を図ることを目的とした法定外目的税制定のための「佐賀県産業廃棄物税条例」など11件の議案や、議員提案による県議会の議員に審議会委員等の報酬を支給しないこととするための「佐賀県特別職の職員及び教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例」など3件の議案が原案どおり可決された。
このほか、市町村合併に関する「市町の廃置分合について」の議案など6件の条例外議案も原案どおり可決された。
意見書関係では、農林水産大臣が諫早湾干拓地排水門の開門調査実施見送りを公式に表明したことに対し、有明海再生のため諫早湾沿岸地域の防災対策に配慮した中・長期開門調査の早期実現を強く要望する「有明海再生・復活に基づく諫早湾干拓地排水門の中・長期開門調査早期実施を求める意見書」など、議員から提出された7件の意見書が可決された。
本会議(一般質問)では、県立病院好生館の移転改築、警察署の再編整備計画や少人数学級等の教育問題などを中心に県政全般にわたり幅広い議論が展開されるとともに、各委員会において審査が行われた。