県立病院建設等特別委員長報告
委員長 福島 光洋
県立病院建設等特別委員長の報告をいたします。
県立病院の建設、経営、医療機関の連携、跡地の利活用に関する、諸問題の調査に関する件に
つきまして、3月18日に委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その過程で申し述べ
られました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、県立病院好生館の移転改築関係としては、
◎ 移転先に必要な敷地面積の変更に至る経緯と基本構想策定委員会委員への説明とその結果
◎ 県立病院の移転による、まちづくりの具体的効果
◎ 市街地移転による、救急車両やヘリコプター乗り入れに伴う騒音等の影響に対する考え方
◎ 移転先候補地の公表スケジュールと移転先地権者、周辺住民への説明方法
◎ 県立病院が佐賀市の市民病院化するのではないかとの懸念に対する県の考え
◎ 必要な敷地面積の考えが、現状程度に変更されても、なお現地改築が出来ない理由
◎ 移転候補地の公表が遅れ、特別委員会で移転候補地自体の議論が出来なかったことに対する
県の考え
◎ 本来、病院機能を発揮出来る条件による場所を選定すべきであるが、まちづくりを重視して
市街地移転表明した知事の考えに対する違和感
◎ 6箇所程度の移転候補地から第一候補を選定した理由の県民への説明方法
◎ 市街地移転で、生活空間が病院と交差することになる地域住民、関係者の不安解消と同意形
成の考え方
◎ 移転候補地の公表前における佐賀市との打診、擦り合わせと、交渉状況の情報公開
◎ 移転候補地の公表から県民の意見を踏まえ、正式決定に至るまでのスケジュール
◎ 有力な移転候補地を想定した場合の病院の機能発揮とまちづくり機能の検証
などの質疑が行われました。
次に、県立病院の経営関係としては、
◎ がん診療機能を高めるために陽電子放射断層撮影装置、いわゆるPET導入の検討
◎ 今後の経営方針における公営企業法の全部適用や地方独立行政法人化の検討
◎ 病院の経営効率化に向け、現行の診療科目のうち、民間で可能なものは整理するなどの見直
し
◎ 県立病院の特別会計に対する一般会計からの繰出金の推移と、繰出金を減らすために人件費
圧縮などの経営改善に向けた方策
◎ 治験に使用する薬剤について、特区制度を活用するなどした積極的導入の検討などの質疑が
行われました。
次に医療機関の連携に関しては、
◎ 佐賀大学や地域医療機関との連携による、がんなどの予防医学の取組み
などの質疑が行われました。
その他、跡地の利活用に関しては、
◎ 好生館の跡地に、好生館建物の一部を再利用した医学博物館設置の検討
◎ 好生館跡地の利活用における地元住民の意思に対する配慮
◎ 現在の好生館敷地のうち、明治期に佐賀市から寄付を受けた土地の移転後の取扱い
◎ 跡地利活用の検討における佐賀市と県関係本部の連携のあり方
などの質疑が行われました。
最後に、県立病院の建設、経営、医療機関の連携、跡地の利活用に関する、諸問題の調査に関
する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続
審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、県立病院建設等特別委員長の報告を終わります。
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