文教厚生常任委員長報告
委員長 岩田 和親
文教厚生常任委員長の報告をいたします。
6月22日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び請願、並びに
継続審査中の事件につきまして、6月24日及び27日の両日、現地視察を含め委員会
を開催し、慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。
まず、採決の結果を申し上げます。
質疑終結の後、討論に移り、乙第85号議案及び乙第86号議案、以上2件の議案に
ついて、賛成の立場から、「県有財産の取得については、県民の誤解の無いよう入札基
準を厳守して執行されたい」との討論がありました。
討論の後、直ちに採決に移り、甲第28号議案中本委員会関係分、乙第85号議案、
及び乙第86号議案、以上3件の議案を一括して採決の結果、全会一致をもって原案の
とおり可決いたしました。
次に、請第1号請願「義務教育費国庫負担制度の堅持を求める請願」を採決の結果、
賛成者少数により不採択となりました。
続いて、所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。
◎ 県内のDV事件に対する相談体制と実績及 びDV総合対策センター設置したこと
による成果
◎ DV相談後、一時保護となった場合の被害者及び加害者それぞれへの対応
◎ 国内外における未婚率や晩婚化の推移の分析
を踏まえた、国や県が行う結婚支援や子育てに対する経済支援の動向
◎ 保育所整備費の交付金化に伴う、県の関与の変化と今後の支援方策
◎ 産学連携でのバイオマスエネルギーの利活用技術の開発、実用化に向け、規制緩和
による特区設定など県の積極的な取組み
◎ 玄海原子力発電所におけるプルサーマル導入計画受入れ可否を判断するうえでの、
国の追認ではない県独自の安全基準の作成
◎ 旧鎮西町、旧肥前町や七山村で採択されたプルサーマル反対意見書の重みや唐津市
の意見交換の意向に対する県の認識
◎ プルサーマル導入計画の安全性に関する県主催の公開討論会実施による、県民の意
見集約の場の提供
◎ 「福祉のまちづくり条例」施行から6年間に おける公共的施設のバリアフリー化
の整備状況と、ユニバーサルデザイン化まで充実させた今後の取組方針
◎ 県内の障害児、障害者の就労訓練などの支援施策の実績と今後のさらなる推進
◎ 県内の介護保険特別会計の運営状況と今後の見通し
◎ 県立病院の移転予定先の発表を受けた佐賀市長のコメントの変化に対する県の認
識
◎ 県主体の県立病院移転改築事業について、佐賀市がパブリックコメントを募集する
ことの県の認識と県による実施の有無
◎ 移転後の県立病院について、三次医療機関、基幹病院としての機能充実
◎ 移転改築後の病院施設について、緩和ケア病棟への屋上庭園設置などの療養環境の
充実
◎ 県内の自殺防止対策を目的としたネットワークづくりの状況と防止対策の今後の見
通し
◎ 県内の教職員のセクハラ事件の発生状況と、処分の基準が一部未設定である理由と
今後の基準設定についての考え
◎ 子どもの学力育成方法が学習塾や習い事に傾きつつある状況での、義務教育段階に
おける学力向上に向けた学校教育の責務と県教育委員会の取組み
◎ 子どもの社会性の育成を目的とした、保護者の学校行事等への参加を促進する工夫
などによる学校、地域社会の連携推進
◎ 学校への不審者侵入事件等から、児童生徒を守るための「防犯教室講習会」や「危
機管理マニュアル作成」などの安全対策の充実
◎ 県内学校の高置水槽の衛生管理の取組み状況と衛生上の安全性に対する不安を払拭
するための指導の徹底
などの質疑が行われました。
最後に、2月定例会から引き続き審査中の
1、くらし環境行政について
1、健康福祉行政について
1、教育の振興について
以上3件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申
し出ることにいたしました。
以上をもちまして、文教厚生常任委員長の報告を終わります。
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