文教厚生常任委員長報告(甲第33号議案、乙第107号議案関係分)
委員長 岩田 和親
文教厚生常任委員長の報告をいたします。
9月26日の本会議におきまして、本委員会に付託されました甲第33号議案中本
委員会関係分及び乙第107号議案について、9月28日及び29日の両日、現地視
察を含め委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、当該議案の審議の経過及び
結果について報告いたします。
まず、採決の結果を申し上げます。
質疑終結の後、討論に移り、甲第33号議案中本委員会関係分及び乙第107
号議案について、反対の立場から、「佐賀工業高校ラグビー部事故について、県教育
委員会は佐賀地裁判決の重みを受け取り、控訴することなく相手方と解決の話し合い
を持ち和解に向けて取り組まれたい。」との討論がありました。
討論の後、直ちに採決に移り、甲第33号議案中本委員会関係分、及び乙第107
号議案を採決の結果、起立者多数をもって原案のとおり可決いたしました。
続いて、審議の過程で申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。
◎ 佐賀地裁判決後の県教育委員への説明経過と教育委員の発言内容にみる遺族への
配慮の欠如
◎ 控訴を決定するまでの県教育委員会における審議手続の妥当性
◎ 判決後、和解への検討を行わず速やかに控訴に踏み切った県教育委員会の姿勢
◎ 控訴審で、県教育委員会が今後争うポイント
◎ 現在の県教育委員会の姿勢にみるラグビー部事故の教訓
◎ 提訴時に県議会に説明が無かった理由とそれに対する県教育委員会の責任
◎ 事故当時の県教育委員会による生徒、部員に対する聴取の有無
◎ 事故当時の佐賀工業高校ラグビー部での安全・健康管理の状況
◎ 昭和五十九年に起こった小城高校剣道部での熱中症事故と佐賀工業高校ラグビー
部事故との具体的な相違点
◎ ラグビー部事故の教訓を受けた学校内でのスポーツ活動時における生徒の熱中症
防止に向けた今後の指導の具体的方策
などの質疑が行われました。
以上をもちまして、文教厚生常任委員長の報告を終わります。
|