文教厚生常任委員長報告
委員長 楢崎 近
文教厚生常任委員長の報告をいたします。
6月27日の本会議におきまして、本委員会に 付託されました議案及び請願、
並びに継続審査中の事件につきまして、6月29日及び30日の両日、現地視
察を含め委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果に
ついて報告いたします。 まず、採決の結果を申し上げます。
質疑終結の後、直ちに採決に移り、甲第29号議案中本委員会関係分、乙第
65号議案、乙第66号議案、及び乙第71号議案、以上4件の議案を一括し
て採決の結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。
次に、請第1号請願「義務教育費の確実な財源保障を求める請願書」を採決の
結果、賛成者少数により不採択となりました。
次に、請第2号請願「アメリカ産牛肉の輸入再開をしないよう国に対して意見
書提出を求める請願」を採決の結果、賛成者少数により不採択となりました。
続いて、所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げ
ます。
◎ 少子化対策として、女性の育児休業取得を推進するための県の取組み
◎ 県が発表した「育児保険構想」に対する国の反応や関係機関の反響
◎ 県内において「認定こども園」制度を円滑に実施するための、関係者に対する
普及、啓発
◎ 県内の放課後児童クラブの設置状況と保育所など身近な施設への設置に対する
県の考え
◎ 有害図書のコンビニエンスストアにおける販売状況と販売自粛指導に対する県
の所見
◎ 原子力発電を効果的な地球温暖化対策とする広報内容の妥当性に対する県の所見
◎ 大量エネルギー消費社会を前提とした原子力発電の増設、推進のあり方の是非
◎ 原子炉立地審査指針による、原子炉周囲の非居住区域等の定義を玄海原発にあて
はめた内容の妥当性
◎ 原子炉格納容器破損の確率を算定した積算根拠とその信用性
◎ MOX燃料の使用割合、及び全量MOX燃料使用した場合の安全性に対する県
の考え
◎ 諫早湾干拓事業についての再評価第三者委員会の答申に対し、県が期待する内容
◎ 菖蒲廃棄物処理施設の収支と社会情勢の変化に伴う費用対効果の見通し及び規模
の妥当性
◎ 県内の管理型産業廃棄物処分場の残余容量推計から見られる公共関与処分場早期
整備の必要性
◎ 県内市町の「一般廃棄物処理計画」の策定状況、及び市町村合併後の新計画策定
に対する県の助言、指導のあり方
◎ 障害者自立支援法施行に伴う障害程度区分認定の手続きと現在での認定作業の進
捗状況
◎ 施設入所者に対する早期の障害程度区分認 定、及び認定による施設退所対象者の
早期把握に対する県の取組み
◎ 自殺対策基本法に基づき、県で行うべき自殺防止対策及び県独自の取組み
◎ 県立高校再編計画を二次に分けた理由、及び一次実施計画の実施時期の遅れに伴う
二次実施計画への影響
◎ 農業情勢の変化を見極めたうえでの伊万里 農林高等学校の単独存続に対する県の
所見
◎ 教員の無用な競争心をあおる懸念がある「小中学校応募指名制度」の必要性
◎ 県内小中高校における不登校児童生徒の現状、及び地域との連携などによる学校
復帰に向けた対策の充実
◎「佐賀県学習状況調査」実施のねらい、及び国が実施予定の「全国学力・学習状況
調査」との相違点
などの質疑が行われました。
最後に、2月定例会から引き続き審査中の
1、くらし環境行政について
1、健康福祉行政について
1、教育の振興について
以上3件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申
し出ることにいたしました。 以上をもちまして、文教厚生常任委員長の報告を終わります。
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