九州新幹線・佐賀空港等特別委員会
委員長 竹内 和教
九州新幹線・佐賀空港等特別委員長の報告をいたします。
九州新幹線建設、在来線対策、佐賀空港の利活用及びこれに関連する道路の
諸問題の調査に関する件につきまして、7月4日に委員会を開催し、慎重に審議
いたしましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたし
ます。
まず、九州新幹線建設関係としては、
◎ 九州新幹線西九州ルートをめぐる公開討論会開催に関する鹿島市との
調整状況
◎ 四月の鹿島市長選挙の結果に対する県の受け止め方、及び今後の対応
◎ 西九州ルートの必要性と経済効果に関する県民アンケート若しくは
パブリックコメント実施に対する県の考え方
◎ 西九州ルートの必要性に対する県民の理解が浸透しない理由
◎ 並行在来線の複線化を行った場合と西九州ルートを複線化した場合の
地元負担額の相違に関する具体的説明
◎ 岩手県二戸市(にのへし)における新幹線開業による地元商店街等への
影響、及び効果の分析
◎ 新幹線開通後の県内の地域振興に取り組む組織の設立状況、及び今
後県域的組織までの拡充に至る準備状況
◎ 平成十九年度の新幹線関係予算確保に向けた県、受益市町の動向と
国の感触
◎ 沿線市町との協議のあり方と現状を打破する手法についての県の認識
◎ 沿線市町の思いを受け取り、原点に立ちもどった協議の検討、及び国、
JRへの要請
◎ 未だ実現していない、狭軌区間での時速二百キロ走行を西九州ルート
で実現できる可能性
◎ 山陽新幹線への乗り入れに関するフリーゲージトレインの技術的、経
済的課題
◎ 鹿児島ルートと山陽新幹線の相互乗り入れを実現するため克服すべき
課題
◎ 全国の新幹線ネットワークに位置付けられる西九州ルートが、今後フル
規格化される可能性
◎ 県民、県議会との議論の材料とすべき新幹線の運行形態など具体的情
報が不足していることに対する県の認識
◎ 「沿線市町すべての同意がないと着工しない。」とした知事発言の方針
に今後変更が無いことの確約などの質疑が行われました。
次に、佐賀空港の利活用及びこれに関する道路関係としては、
◎ 貨物便での県産農産物の利用状況、及び今後の積極的な利用増加策
◎ 羽田空港拡張時における佐賀東京便の増便に必要な実績と対応
◎ 福岡県南西部からの佐賀空港利用客誘致と福岡空港との機能分担に
対する県の考え方
◎ 空港利活用促進につながる佐賀唐津道路など関係道路の整備状況
などの質疑が行われました。
最後に、九州新幹線、在来線対策、佐賀空港の利活用及びこれに関連する道路
の諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討 すべき重要な問題
が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしま
した。
以上をもちまして、九州新幹線・佐賀空港等特別委員長の報告を終わります。
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