文教厚生常任委員長報告
委員長 楢崎 近
文教厚生常任委員長の報告をいたします。
2月27日の本会議におきまして、本委員会に
付託されました議案、及び請願、並びに継続審査中の事件につきまして、3月1日
及び2日の両日、現地視察を含め委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、
その経過及び結果について報告いたします。
まず、採決の結果を申し上げます。
質疑終結の後、直ちに採決に移り、甲第1号議案中、本委員会関係分、及び乙第
11号議案、以上2件を採決の結果、賛成者多数をもって原案のとおり可決いたし
ました。
次に、甲第3号議案、甲第13号議案、甲第15号議案、甲第16号議案中、本
委員会関係分、甲第27号議案、甲第29号議案、乙第12号議案から乙第19号
議案まで8件、及び乙第34号議案、以上15件の議案を一括して採決の結果、全
会一致をもって原案のとおり可決いたしました。
次に、請第1号請願「『玄海原発プルサーマル計画』について県の説明責任を求
める請願書」を採決の結果、賛成者少数により不採択となりました。
次に、請第2号請願「2006年3月22日に佐賀県議会が採択した『プルサー
マル計画事前了解について安全性と透明性・情報公開の確保を求める決議』の撤回
と、プルサーマル計画についての再検討を求める請願書」を採決の結果、賛成者少
数により不採択となりました。
続いて、付託議案についての主な意見及び要望の概要を申し上げます。
1 放課後児童クラブ設置の推進にあたっては、開設時間の延長や休日実施など運
営の充実に努められたい。
1 原子力理解促進のための大会は、プルサーマル受け入れの説明責任がある県が
主体となって説明するものとされたい。
1 県内のニートの自立支援を推進するため、要因や背景を十分に分析し、積極的
に出向くなどにより、適切に対応されたい。
1 日の隈寮など県立福祉施設の民間移譲の手続きにあたっては、広報、周知や、
引継ぎ後の福祉サービスの向上を図るための公募の条件設定に十分配慮されたい。
1 今回の障害者自立支援対策臨時特例交付金による特別対策事業の実施に至った
背景を踏まえ、国に対し、制度改正に向けた働きかけに、県は積極的に取り組まれ
たい。
1 授産施設に通所する障害者が収入を確保し、自立を図るために、県は「工賃水準
の向上」を目指した支援事業の充実に努められたい。
との意見などが出されました
続いて、所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。
◎ 玄海の希少海生生物保護対策と県版レッドデータブック策定や野鳥の会による活
動の支援の充実
◎ 市町村合併により、民生委員・児童委員の定数削減が懸念されることに対する県
の考え
◎ 本県の乳幼児医療費助成における現行助成水準堅持を前提とした助成枠拡大の検討
◎ 「地域ケア構想」による療養病床の転換方針と円滑な転換に向けた支援の取組み
◎ 更なる機能の充実が期待される新県立病院における歯科、及び歯科口腔外科の設置
検討
◎ 国の指針を踏まえた県内医療機関における小児医療の配備方針と、新県立病院にお
ける小児医療の位置づけ
◎ 難病患者に対する「特定医療疾患治療研究事業」による助成対象の考え方、及び今
後の対象疾患枠拡大の見込み
◎ 県が人的・財政的支援をしてきた唐津赤十字病院における小児科医確保に向けた県
の支援
◎ 原発立地県である本県において、研究班を設けるなどして定期的な健康影響調査を
実施することに対する県の考え
◎ 県立中学校入学者選抜における一次選抜の判断基準とその後行われる抽選実施の妥
当性
◎ いわゆる「唐津市方式」による少人数学級導入を決めた唐津市教育委員会と学校現
場、保護者間の対立に関する県の見解
◎ 発達障害児など障害のある子どもの支援教育の今後の展開と介助員の配置に対する
支援の充実
◎ 佐賀城西の御門跡発掘による出土護岸の保存に対する県の考え
◎ 地域の財産であり、地元が熱意を持って残そうとしている文化財や民俗芸能の保存
と活用に対する県の考え、及び支援策
などの質疑が行われました。
最後に、11月定例会から引き続き審査中の
1、くらし環境行政について
1、健康福祉行政について
1、教育の振興について
以上3件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し
出ることにいたしました。
以上をもちまして、文教厚生常任委員長の報告を終わります。
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