6月22日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び請願、並び
に継続審査中の事件につきまして、6月26日及び27日の両日、現地視察を含め委
員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたし
ます。
まず、採決の結果を申し上げます。
質疑終結の後、直ちに採決に移り、甲第30号議案中、本委員会関係分、甲第32
号議案、甲第34号議案、及び乙第62号議案、以上4件の議案を一括して採決の結
果、 全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。
次に、請第4号請願「最低賃金の抜本的引き上げを求める請願書」を採決の結果、
賛成者少数により不採択となりました。
続いて、審議の過程で申し述べられました付託議案についての主な意見及び要望の
概要を申し上げます。
1、循環型社会の形成、新たな産業の創出、農山村や漁村の活性化等の観点から、バ
イオマスの利活用を図られたい。
1、地元の企業や産業を元気にし、若者の雇用の場の確保がなされるなど、地域経済
や県全体の発展につながる企業誘致の推進を図られたい。
1、県産農水産物をブランドとして買ってもらえるようにするため、佐賀県産をアピ
ールする戦略的取組により他産地との差別化を図られたい。
1、施設園芸の一層の振興を図っていくため、省エネルギー対策への取組強化による
低コスト化を一層促進されたい。
1、「佐賀牛」の更なるブランド化を進めるため、県内産肥育素牛の生産拡大に加え、
一層の肉質向上につながる優秀な種雄牛の作出を図られたい。
1、木材生産はもとより、水源涵養や地球温暖化防止など、公益的機能を持つ森林の
整備を進めていくため、県産木材の利用拡大を図られたい。
との意見が出されました。
続いて、所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。
◎ 伊万里市第4工業用水道建設事業の起債償還計画と市の今後の実質公債費比率
◎ SUMCOの立地に伴う県・市の税収効果と、費用負担に対する回収見込み
◎ 産業技術学院の平成19年度の入校状況と新規学卒者が少ない理由
◎ 佐賀商工共済訴訟判決の受け止め方とこれに対する県の方針
◎ 佐賀商工共済問題に関する第2陣訴訟原告及びその他の被害者の救済
◎ 佐賀商工共済訴訟判決に係る、当時の県関係職員及び知事の責任
◎ 品目横断的経営安定対策の加入申請状況と規模の小さな農家への対応
◎ 集落営農の効果と集落営農組織の課題、集落営農組織の法人化の進め方
などの質疑が行われました。
最後に、5月臨時会から引き続き審査中の
1、農林水産商工行政について
1、生産振興行政について
以上2件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を、議長
に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、産業常任委員長の報告を終わります。