県土整備常任委員長報告
委員長 中倉政義
県土整備常任委員長の報告をいたします。
3月 6日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び継続審査中の事件につきまして、3月10日及び11日の両日、現地視察を含め委員会を開催し、慎重に審議いた しましたので、その経過及び結果について報告いたします。
まず、採決の結果を申し上げます。
質疑終結の後、直ちに討論に移り、甲第1号議案中、本委員会関係分について、反対の立場から、「九州新幹線長崎ルートについては、厳しい財政状況にもかかわらず、費用対効果について、県独自の調査をすることなく、さらに、並行在来線沿線自治体の同意が必要という従来の国の認可条件を三者合意という姑息な手段でもって、強引に建設しようとしている。県民の気持ちを無視した、九州新幹線長崎ルート建設費負担金については認められない。」との討論がありました。
討論の後、直ちに採決に移り、甲第1号議案中、本委員会関係分を採決の結果、賛成者多数をもって原案のとおり可決いたしました。
次に、乙第27号議案を採決の結果、賛成者多数をもって原案のとおり可決いたしました。
次に、甲第14号議案、乙第24号議案から乙第26号議案まで三件、及び乙第28号議案から乙第30号議案まで3件、以上7件の議案を一括して採決の結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。
続いて、審議の過程で申し述べられました付託議案についての主な意見及び要望の概要を申し上げます。
1. 建設業再生支援にあたっては、現場に赴き建設業の状況を十分に把握したうえで、より効果的な支援を実施されたい。
1. 森林環境税で取り組む荒廃森林再生事業については、県民の理解と協力のもと計画的に実施されたい。
1. 九州新幹線長崎ルートについては、佐賀県内の費用対効果を独自に算出し、県民投票により県民に建設の是非を問われたい。
1. 九州新幹線西九州ルートについては、県民へ理解を深めるために、様々な媒体や手法で情報を提供するなど、効果的な広報に努められたい。
1. 鷹島肥前大橋(仮称)の開通に伴い、交通量の増加が見込まれる、国道204号の新木場地区の危険箇所については、早期整備に努められたい。
1. 「県内主要都市間55分圏構想」を達成するために、有明海沿岸道路や国道498号等の広域幹線道路ネットワーク整備のための道路予算の確保に努められたい。
との意見などが出されました。
次に、所管事項一般として、申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。
◎ 公共投資予算の投資計画、及び計画達成に向けた取組み
◎ 新幹線新鳥栖駅(仮称)周辺の整備計画
◎ 低入札価格調査の拡大・充実、及び建設業者の技術力向上への取組み
◎ 早津江川の高潮対策の推進、及び地域防災力の強化
◎ 景観や歴史的文化的遺産が大きく損なわれる、城原川ダムの建設中止
◎ 有明佐賀空港の収支改善に向けた取組み、及び羽田拡張時における東京便増便への取組み
◎ 西九州ルート開業後20年を過ぎた後のJR長崎本線(肥前山口~諫早間)の運行、及び利便性の向上に対する県の姿勢
◎ 道路特定財源が廃止された場合の平成20年度道路関係予算への影響と県の対応
◎ 国道34号、県道神埼北茂安線等県東部地区の道路整備の促進、及び渋滞対策
◎ 唐津港臨港道路二夕子西線の整備促進
などの質疑が行われました。
最後に、11月定例会から引き続き審査中の
1、県土づくり行政について
1、交通政策行政について
1、災害対策について
以上3件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、県土整備常任委員長の報告を終わります
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