平成20年2月定例県議会は、2月21日に開会し、30日間の会期
を経て、3月21日に閉会した。
本定例会では、平成20年度一般会計予算案など78件の議案が審議され、予算案及び条例案等70件が可決、予算(専決処分)案1件が承認、意見書案4件、決議案1件が可決された。
なお、9人の議員から提出された「九州新幹線長崎ルート(西九州ルート)建設に関する県民投票条例案」については、賛成者少数で否決された。
予算関係では、肝がん死亡の約9割を占めるウイルス性肝炎の患者を早期に発見・治療する体制を整備する肝がん緊急総合対策事業費など34件の新規事業を盛り込んだ平成20年度一般会計予算(総額3,930億3,400万円、対前年6月比4.7%減)のほか15件の特別会計等の予算が原案どおり可決された。
また、平成19年度一般会計予算から12億2,700万円を減額する補正予算(減額後総額4,128億7,400万円、対前年比2%減)のほか13件の特別会計等の補正予算が原案どおり可決され、専決処分案1件が承認された。
条例関係では、県営住宅への暴力団員の入居を制限すること等により県営住宅の入居者等の安全と平穏な生活を確保する「佐賀県営住宅条例の一部を改正する条例」など30件の議案が原案どおり可決された。
意見書関係では、配合飼料に係る農家負担を軽減するため配合飼料価格安定制度の一層の充実強化を図るとともに、国産畜産物の安定生産を確保するための畜産経営安定制度の創設を要望する「配合飼料価格の高騰対策を求める意見書」など4件の意見書が可決された。
決議関係では、「2016年オリンピック競技大会及びパラリンピック競技大会の東京招致を支援する決議」が可決された。
本会議(一般質問)では、九州新幹線西九州ルート建設問題をはじめ、城原川ダム事業、粒子線がん治療施設の誘致などを中心に県政全般にわたり幅広い議論が展開された。