文教厚生常任委員長報告
委員長 藤木 卓一郎
文教厚生常任委員長の報告をいたします。
12月8日の本会議におきまして、 本委員会に付託されました議案及び請願、並びに継続審査中の事件につきまして、12月10日及び11日の両日、現地視察を含め委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。
まず、採決の結果を申し上げます。
質疑終結の後、議案についての討論に移り、甲第44号議案中、本委員会関係分、乙第80号議案、乙第81号議案、乙第83号議案、乙第91号議案、乙第97号議案から乙第103号議案まで、乙第114号議案から乙第119号議案までについて、反対の立場から、
「県有施設の指定管理者の指定については、指定管理者候補者選定委員会の人選を初めとして、各本部ごとに取扱いがまちまちであり、問題である。県としての統一基準を設けるべきである。
さらに、指定管理者制度の導入により、むしろ県民の利便が損なわれている実態は、是正するべきである。
また、県立病院好生館の地方独立行政法人化については、県民及び職員の理解が不十分であるので、じっくりと議論し、そのあり方を決めるべきである。」
との討論がありました。
討論の後、直ちに採決に移り、まず、乙第83号議案及び乙第91号議案以上2件の議案を一括して採決の結果、賛成者多数をもって、原案のとおり可決いたしました。
次に、甲第44号議案中、本委員会関係分、乙第80号議案、乙第81号議案、乙第97号議案から乙第103号議案まで7件、乙第114号議案から乙第119号議案まで6件、以上16件の議案を一括して採決の結果、賛成者多数をもって、原案のとおり可決いたしました。 次に、甲第47号議案、乙第82号議案、乙第92号議案から乙第94号議案まで3件、以上5件の議案を一括して採決の結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。
次に、請願についての討論に移り、請第2号請願「県立病院好生館の『地方独立行政法人(一般型)』への運営形態変更延期を求める請願」について、賛成の立場から、
「県立病院好生館の地方独立行政法人(一般型)への運営形態変更と改築とを同時に進めるのは、無理がある。拙速のそしりを招かないよう、運営形態変更の延期を求める。」
との討論がありました。
討論の後、直ちに採決に移り、請第2号請願「県立病院好生館の『地方独立行政法人(一般型)』への運営形態変更延期を求める請願」を採決の結果、賛成者少数により不採択となりました。 次に、請第4号請願「教育格差をなくし、子どもたちにゆきとどいた教育を求める請願」を採決の結果、賛成者少数により不採択となりました。 次に、請第3号請願「私学助成の大幅増額・教育費の保護者負担軽減・教育条件の改善を求める請願書」を採決の結果、全会一致により採択となりました。
続いて、審議の過程で申し述べられました付託議案についての意見及び要望の概要を申し上げます。
1、「九州・山口の近代化産業遺産群」の世界遺産登録実現に向けて、専任組織を設置し、しっかりと取り組まれたい。
との意見が出されました。
続いて、所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。
◎原子力発電所から放出される放射性物質の種類やその危険性及び県の緊急被ばく医療体制 ◎ 韓国の始華湖における水質改善の取組み状況及び諫早湾の中・長期開門調査実現のための先進事例研究チーム設置の必要性 ◎ クリーンパークさがの試運転の問題点と地元地区に対する今後の県の対応 ◎新県立病院の立地、高さについての県の考えと、地方独立行政法人化の是非 ◎ 「公立病院等の今後のあり方を考える会」における議論の実績と今後の進め方 ◎ 県立病院好生館の時間外勤務手当問題、地方独立行政法人化及び建設事業費についての県の考え方 ◎ 県立病院好生館の地方独立行政法人化により憂慮される経営難、職員処遇問題や、独法化に対する県民の理解を得ることについての県の考え ◎ 粒子線がん治療施設建設費の出資金集めや、運営母体組織の具体像についての県の考え ◎ 後期高齢者医療制度保険料の滞納状況調査についての県の考え ◎ 難病相談・支援センターへの相談状況と県の今後の対応 ◎ 小児慢性特定疾患治療研究事業の実態と県単独事業による対象年齢延長についての県の考え ◎ 県立病院好生館の地方独立行政法人化についての県民・職員への周知と独法化後の具体像 ◎ 粒子線がん治療施設開設に向けての諸課題や開設後の安定運営のための具体策
◎ 歴史的建造物の保護制度及びその保存修理についての支援制度
◎ 義務教育における平和に関する学習の実態と県教委の考え方
◎ 太良高校の特別募集や今後の改編についての県教委の考え
◎ 県立高等学校におけるいじめの現状と対策及び太良高校の今後のあり方
などの質疑が行われました。
最後に、9月定例会から引き続き審査中の
1、くらし環境行政について 1、健康福祉行政について 1、教育の振興について
以上3件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。 以上をもちまして、文教厚生常任委員長の報告を終わります。
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