長崎新幹線は、 2008年3月26日に国土交通省の着工認可が下りて、建設に向けて動き出した。今年度は、設計やトンネル測量のための土地買収などの予算が計上されている。
しかし、未だに佐賀県民の理解が得られているとは思えない。そのため、2008年2月定例県議会で「長崎新幹線の是非を問う県民投票条例(案)」が議員提案されたが、賛成少数で否決され、県民の意思を問う機会が奪われたまま建設着工の認可が下りた。
また、長崎新幹線の建設費(武雄⇔諫早)は2,600億円にのぼり、その内の佐賀県の実質的な負担額(地方交付税で措置する分を除いた額)は現在の試算でも181億円にもなる。これに肥前山口から武雄までの線路を複線化する費用の佐賀県負担額は30億円とされており、合計で211億円の佐賀県負担となる。現在、佐賀県では財政が破綻するとして、厳しい歳出削減を実施しており、各種の補助金カットや職員の給料カットまで実施をしている。新幹線の建設期間中も引き続き厳しい財政状況が予想されている中で、 211 億円もの負担をして建設する必要があるのかも疑問である。
その他にも、フリーゲージトレインの開発が本当にできるのかどうか、その安全性は確保されるのか、運賃が値上がりしないのか、ストロー効果で県内の駅がさびれないか、長崎本線は将来的に残るのか等々多くの疑問があり、その建設には到底県民は納得していない。
以上の請願趣旨により、下記の項目を速やかに実現していただくよう請願する。
1 、長崎新幹線の建設は、直ちに凍結すること。
紹介議員 牛嶋博明、増本亨、太田記代子、末安善徳、内川修治、
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