平成21年9月定例県議会 請願と採決状況(請第6号) 最終更新日:2010年6月13日 平成21年9月定例県議会 請第6号 不採択 「玄海原子力発電所3号機でのプルサーマル実施延期を求める決議」採択を求める請願書 請願趣旨 今秋、玄海原発で日本初のプルサーマルが行われようとしている。私達は、佐賀県知事に対して玄海原子力発電所3号機でのプルサーマル実施延期を求める決議を採択されるよう、以下の6つの理由から請願する。 1.多くの佐賀県民や全国の人々がプルサーマルの延期を希望している。 2.燃料の品質に関して十分な情報公開がなされていない。 3.「使用済みのMOX燃料」の処理の方策がまだ立っていない。 4.市町村レベルでの危機管理体制が整っていない。 5.MOX燃料の使用について十分な実績がなく、安全面で不安がある。 6.耐震安全基準は国の承認をまだ受けていない。 プルサーマルには多くの未解決な問題があり、県民の十分な理解が得られていない。また、プルサーマル計画は全国的に安全性、必要性、そして使用済みMOX燃料の処理について問題点が指摘され、プルサーマルの燃料であるプルトニウムを取り出す青森県の六ケ所再処理工場は事故やトラブル続きで、現在、試験運転すらできない状態である。 古川県知事は何か起こったときの責任は国にあると言い、事前了解を行った責任が県知事にあるということを認めないが、事故が起きた場合、国に従って安全確認をきちんと要求しなかった県の責任は免れない。燃料製造会社、検査機関、国及び九州電力には責任があるだろうが、何か問題が起こる可能性があってそれを止めることができる立場にいる人はその問題についての責任がある。特に県民の命を預かる立場にある方々は安全には万全を期すべきである。 プルサーマルを行った後、使用済みMOX燃料の処理方法がまだ決まっていないことは大きな問題である。国は2010年からの検討の準備すらできていない。また、安全性の問題や危機管理体制に関しても住民は不安を覚えている。 せめて、MOX燃料の品質が安全であるという確認がなされ、国が使用済みMOX燃料の処理の方策を具体的に明らかにするまでは、プルサーマル実施を延期すべきである。 平成21年9月14日 佐賀県議会議長 留守 茂幸 様 請願者 佐賀市鍋島6-7-2-212 NO!プルサーマル佐賀ん会 共同代表 伊藤正樹 ほか5人 紹介議員 牛嶋博明、太田記代子、徳光清孝、宮崎泰茂、武藤明美