総務常任委員長報告
委員長 石倉 秀郷
総務常任委員長の報告をいたします。
9月15日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び継続審査中の事件につきまして、9月17日及び21日の両日、現地視察を含めて委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。
まず、採決の結果を申し上げます。
質疑終結の後、討論に移り、乙第45号議案について反対の立場から、
「従来から、県は国に対して、国の直轄事業における地方負担金の廃止を求めている。
それにもかかわらず、今回、県立病院好生館移転改築事業をはじめとする、県事業における市町の負担金、19件、およそ6億2,900万円を定めようとしている。
このことは、矛盾しており、整合性が取れていない。
国の直轄事業における、地方負担金の見直しと同じように、県事業における市町の負担金も、見直すべきである。」
との討論がありました。
討論の後、ただちに採決に移り、乙第45号議案を採決した結果、賛成者多数をもって、原案のとおり可決いたしました。
次に、甲第40号議案中、本委員会関係分、甲第41号議案及び乙第40号議案、以上3件の議案を一括して採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。
次に、乙第51号議案「公安委員会委員の任命について」を採決した結果、全会一致をもってこれに同意することにいたしました。
続いて、所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。
◎議会招集権を議長に付与することなどの、首長と議会との関係の見直しや、阿久根市の問題で表面化した、地方自治法の不備についての県の認識
◎重粒子線がん治療施設や、佐賀空港、九州新幹線長崎ルートなどの、県の重要プロジェクトについて、85万県民が納得できるような、第3者機関による事業仕分けを行うことについての県の考え
◎県の情報システムのコストと、今後の見込み及びシステム導入と県職員削減との関係
◎県における女性職員の登用状況及び働きやすい職場環境づくりや、管理職への登用を推進するための取組み
◎重粒子線がん治療施設など、各種事業への支出と行財政改革緊急プログラムとの関係及び新たなプログラムの策定や、県債残高の削減対策についての県の考え
◎宝くじによるコミュニティ助成事業についての「事業仕分け」の結果を踏まえた、全国自治宝くじ事務協議会による見直し状況
◎過疎地域自立促進特別措置法改正の背景とその内容、及び県過疎方針(案)の概要と策定状況、並びに県内市町の過疎計画の策定状況と、県の支援策
◎県内市町村合併後の実態調査により分かった合併の効果や課題、及び合併後の財政基盤強化等についての県の支援策
◎佐賀県滞納整理推進機構による、市町の徴収技術の向上や、滞納額の縮減に向けての取組み
◎今般の尖閣諸島問題が、知事の中国貴州省訪問に与える影響、及び貴州省との経済面での協定締結の可能性
◎韓国全羅南道との友好交流協定の締結によって目指す成果、並びに将来、経済交流にまで発展する可能性についての県の見込み
などの質疑が行われました。
最後に、6月定例会から引き続き審査中の
1、財政確立について
1、政策の統括及び調整について
1、経営支援一般事項について
1、警察行政について
以上4件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、総務常任委員長の報告を終わります。
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