議案等の審議結果
平成28年2月定例県議会
委員長報告
佐賀空港問題等特別委員長報告
委員長 藤木 卓一郎
佐賀空港問題等特別委員長の報告をいたします。
自衛隊等による佐賀空港使用に関する諸問題の調査に関する件につきまして、3月22日に委員会を開催し、最初に県執行部に対する質疑を、引き続いて、防衛省大臣官房審議官 辰己昌良氏他6名を参考人として招致し、意見聴取の後、質疑を行いましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、県執行部に対しては、
◎ 3月18日に行った有明海漁協に対する具体的な説明内容とその反応及び県と漁協間における佐賀空港建設に関する公害防止協定解釈の共有の必要性
◎ 県、佐賀市、漁協の三者、又は、防衛省を含めた四者協議の場の設置の必要性
◎ 有明海漁協に対して説明を行った県の立ち位置及び現地調査に反対の意を示している漁協に対する認識
◎ 公害防止協定覚書付属資料の解釈に係る作成当時の担当者からの伝達内容や、この件の知事への報告状況及び建設当時の「佐賀空港を自衛隊と共用するような考えを持っていない」という考えに対する認識
◎ 米海兵隊訓練に関する防衛大臣発言と防衛省からの文書回答内容の違いや、日米地位協定の規定に対する認識
◎ 覚書付属資料の解釈に関わる顧問弁護士への提供資料や相談状況と、二人の弁護士の見解相違に対する認識及び相談結果の知事への説明の有無
などの質疑が行われました。
続いて、参考人招致では、参考人より、「佐賀空港の自衛隊使用要請に関する文書照会に対する回答等」の項目について意見聴取の後、
◎ 今回の計画内容について、十分な県民への周知と不安払しょくのための努力の必要性
◎ 有明海におけるオスプレイの飛行に伴う漁業被害の補償の考え方
◎ 防衛省にとっての今後のスケジュール感と、防衛省を含む四者協議の場の設置提案の可能性
◎ 不安を抱える漁業者のための漁業への影響調査や、オスプレイの試験飛行の必要性
◎ 米海兵隊の訓練要請に係る日米地位協定の内容と知事同意や了解の必要性
◎ 空港滑走路上でのホバリング訓練実施の有無
◎ 佐賀空港への移駐後の目達原駐屯地のあり方
◎ オスプレイ飛行時の水中音圧に関する事前調査実施の必要性
◎ 県からの質問に対する回答内容やタイミングなど防衛省としての姿勢のあり方
◎ 米海兵隊の訓練利用に係る具体的な候補先となる空港の検討状況
◎ 有明海漁協から回答された4項目の現地調査拒否理由に対する認識
◎ 米軍普天間基地の移設に反対する県議会決議などの地元の思いに対する認識及び今後の地元説明会の実施の有無
◎ 県の管理空港である佐賀空港にオスプレイを配備要請することとなった経緯と認識
などについての質疑が行われました。
最後に、自衛隊等による佐賀空港使用に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、佐賀空港問題等特別委員長の報告を終わります。