意見書案と採決状況(平成13年11月第22号) 最終更新日:2001年12月14日 意第22号 可 決 牛海綿状脳症(BSE)対策の充実強化に関する意見書 (案) 畜産は、 当県農業粗生産額の約2割を占める基幹部門であり、 本県農業の発展を図るうえで、 欠くことのできないものである。 しかしながら、 本年9月、 国内で初めて牛海綿状脳症 (BSE) が発生し、 さらには12月に3例目が確認されるなど、 極めて憂慮すべき事態となっている。 今回の牛海綿状脳症の発生は、 牛肉の消費減退を招き、 価格が大幅に下落するなど、 生産農家並びに販売・流通業者等の経営に深刻な打撃を与えるとともに、 地域経済にも重大な影響を及ぼしている。 こうした事態に対処し、 畜産経営の安定を図るためには、 牛海綿状脳症の防疫対策を初め、 検査体制の充実強化や安全性のPR対策、 さらには生産農家並びに販売・流通業者等の経営安定対策など幅広い措置を講ずる必要がある。 よって、 国会及び政府におかれては、 次の事項について早急に対策を講じられるよう強く要望する。 1. 発生原因の早期究明と万全な防疫対策の実施 2. 食肉衛生検査体制の充実強化 3. 生産農家における死亡牛に対する検査の徹底 4. 国産牛肉等の安全性についてのPRの徹底及び情報の正確かつ迅速な提供 5. 全頭検査が行われる以前に食肉処理され、 流通在庫として隔離・保管されている国産牛肉の適切かつ早急な処理 6. 生産農家並びに販売・流通業者等の経営安定対策の強化 7. 特定危険部位使用食品の販売中止 8. 肉骨粉等の処理方法の確立 以上、 地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成13年12月 日 佐 賀 県 議 会 衆 議 院 議 長 綿 貫 民 輔 様 参 議 院 議 長 井 上 裕 様 内閣総理大臣 小 泉 純 一 郎 様 農林水産大臣 武 部 勤 様 厚生労働大臣 坂 口 力 様 環 境 大 臣 川 口 順 子 様 以上、 意見書案を提出する。 平成13年12月14日 提出者 全議員 佐賀県議会議長 宮 原 岩 政 様