議案等の審議結果
平成28年9月定例県議会
委員長報告
原子力安全対策等特別委員長報告
委員長 竹内和教
原子力安全対策等特別委員長の報告をいたします。
原子力安全、防災・危機管理対策及びエネルギー対策に関する諸問題の調査に関する件につきまして、9月28日に委員会を開催し、九州電力株式会社 山元春義氏、同 古城悟氏、以上2名を参考人として招致し、それぞれの参考人から意見聴取の後、参考人に対して質疑を行いましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
当日は、「玄海原子力発電所の再稼働等について」の項目に関し、参考人から意見聴取の後、
◎新規制基準適合性審査の状況と認可や再稼働の見通し
◎緊急時対策所の免震構造から耐震構造への変更経緯及び変更了承にあたっての規制委員会のコメント
◎玄海原発の敷地やその周辺の地質構造の特徴及び規制委員会による評価内容
◎玄海原発周辺の活断層の特徴及び新規制基準により要求のあった地震関係の審査内容
◎鹿児島県知事からの要請に伴う特別点検の位置付けと玄海原発に特化した点検の内容
◎原発再稼働の同意が必要な地元の範囲
◎九州電力による理解活動の実績と評価及び今後より一層地域住民に寄り添った理解活動の必要性
◎玄海原発から30km圏内の伊万里市や長崎県、福岡県内の自治体に対する対応
◎九州電力主催による住民説明会の可能性と地域住民からの説明会要求に対する対応
◎福島原発事故の要因や事故対応に対する認識及び地域住民の不安解消に向けた説明責任の必要性
◎玄海原発周辺の離島の現状に対する認識とその支援の必要性
◎昨年取得した玄海原発周辺用地の整備の進捗状況
◎玄海原発敷地内の使用済み燃料の貯蔵量及びその貯蔵可能スペースと玄海3.4号機の運転可能回数
◎核燃料サイクル政策が見通しの立たない状況での玄海原発3号機におけるプルサーマル継続の必要性
◎玄海原発3号機の再稼働の際のプルサーマルに係る事前了解の必要性
◎九州電力保有のMOX燃料による運転可能回数
◎原発事故発生に伴う被害補償や事故の可能性に対する認識
◎玄海原発における電源喪失の際の外部電源の確保状況及び熊本地震による送電線や鉄塔などの被害状況と復旧の見通し
◎原発停止に伴う九州電力の経営への影響
などについての質疑が行われました。
最後に原子力安全、防災・危機管理対策及びエネルギー対策に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお、検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を、議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、原子力安全対策等特別委員長の報告を終わります。