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意見書案と採決状況(平成13年2月第1号)

最終更新日:
 
意第1号
可 決
有明海の再生及び漁業不振対策を求める意見書 (案)

有明海は、 世界でもまれに見る特異な環境を有し、 豊かな自然環境に恵まれており、 希少生物を含め多種多様な魚介類が生息している。 また、 日本一のノリ養殖漁場を形成するなど、 漁業者を初め県民にとって豊穣の海である。
しかしながら、 有明海は内湾性海域であるため自然環境や人為的な影響を受けやすく、 近年、 赤潮の多発や浮泥の堆積など漁場環境の悪化が進行している。
特に、 今漁期のノリ養殖については、 植物プランクトンの異常発生により、 かつてないような大凶作となっている。 さらに次の漁期以降の被害も懸念されるところである。 また、 タイラギなどの貝類は、 壊滅的状況となり、 漁家の経営は極めて厳しい現状にある。 
このため、 有明海における漁業不振の原因を早急に究明し、 総合的な対策を講じるとともに関係漁業者への支援策を実施する必要がある。

よって、 国会及び政府におかれては、 有明海が豊かで良好な漁場として恒久的に維持できるよう、 次の事項について万全の措置を講じていただくよう強く要望する。
1. ノリ及びタイラギなど貝類不漁緊急対策を十分に実施するとともに赤潮発生メカニズムを解明すること。 
2. 諫早湾干拓事業潮受け堤防水門の開放や干拓事業の一時休止も視野に入れた総合的な漁場環境調査を実施すること。 
3. 総合的な国の調査研究機関を設置するとともに有明海再生計画を早急に策定し、 抜本的な対策を実施すること。 
以上、 地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成13年2月 日
佐 賀 県 議 会
衆 議 院 議 長   綿   貫   民   輔   様
参 議 院 議 長   井   上       裕   様
内閣総理大臣    森       喜   朗   様
農林水産大臣    谷   津   義   男   様
国土交通大臣    扇       千     景    様
環  境  大  臣    川   口   順   子   様
水 産 庁 長 官   渡   辺   好   明   様


以上、 意見書案を提出する。

平成13年2月21日
提出者 全議員

佐賀県議会議長   宮   原   岩   政   様
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