KSD (ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団) から政治家や政党に渡ったカネの力で政治が歪められたのではないか、 と言われる今回の一大疑惑事件は、 参議院議員の逮捕、 現職閣僚の辞任など、 底無しの様相を呈してきている。
中小企業者の汗の結晶である共済掛け金が、 違法献金や党費立て替えなどさまざまな形で政治家や政党に流れていると言われている。
今、 国民の中に怒りと真相究明を求める声が大きく広がっている中、 こうした声にこたえ、 政府と国会がその真相究明に全力をあげることは当然の責務であり徹底究明が強く求められているところである。
一方、 機密費疑惑は、 国民の税金が1人の官僚の蓄財に回ったという、 その腐敗ぶりに大きな怒りが集まったが、 この事件は単に個人の犯罪究明にとどまらず、 その実態に深いメスを入れなければならない。 これまた、 真相究明が強く求められている。
よって、 国会及び政府におかれては、 今、 国民の政治不信が増大する中、 疑惑を隠すことなく国会と政府が真相を究明し、 政治的道義的責任を全うするよう強く求めるものである。
以上、 地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成13年3月 日
佐 賀 県 議 会
衆 議 院 議 長 綿 貫 民 輔 様
参 議 院 議 長 井 上 裕 様
内閣総理大臣 森 喜 朗 様
外 務 大 臣 河 野 洋 平 様
財 務 大 臣 宮 澤 喜 一 様
以上、 意見書案を提出する。
平成13年3月22日
提出者 武 藤 明 美 宮 崎 泰 茂
佐賀県議会議長 宮 原 岩 政 様
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