鈴木宗男衆議院議員が逮捕されたが、一連の外務省関連疑惑についてはまだ解決に至っていない。
同氏との密接な関係が指摘されている外務省職員は、背任容疑ですでに逮捕されている。
さきの衆議院予算委員会での証人喚問においては、国後島宿泊施設にかかわる建設工事の発注に関して秘書が関与したことはない旨を明言するなど、同氏の発言は偽証罪に当たる可能性は濃厚である。
また、先般の国会における議員辞職勧告決議も議決されたが、政治倫理が問われる国会議員としての鈴木宗男議員の法的、政治的、道義的責任は重く、議員を辞職することは免れないものである。
しかしながら、同議員の逮捕や辞職だけでは疑惑の真相究明がなされたとは言えず、また政治の利権構造の温存にメスを入れなければ同じような事件を起こしかねない。
政治に対する国民の信頼を回復するためにも、国会は鈴木宗男議員を再喚問し、引き続きその責任の明確化に真摯に取り組み、真相究明をはかられるよう強く求めるものである。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成14年7月 日
佐 賀 県 議 会
衆 議 院 議 長 綿 貫 民 輔 様
内閣総理大臣 小 泉 純 一 郎 様
以上、意見書案を提出する
平成14年7月4日
提出者 武 藤 明 美 宮 崎 泰 茂
佐賀県議会議長 宮 原 岩 政 様
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