議案等の審議結果
平成28年11月定例県議会
委員長報告
原子力安全対策等特別委員長報告
委員長 竹内和教
原子力安全対策等特別委員長の報告をいたします。
原子力安全、防災・危機管理対策及びエネルギー対策に関する諸問題の調査に関する件につきまして、12月15日に委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
◎原子力災害時の避難計画における想定外の場合の対応及び計画等の実行性向上策
◎今年度の原子力防災訓練の特徴や訓練において得られた課題に対する支援やその対応策
◎前提条件を変えた訓練や緊急速報メール活用の必要性及び次回の訓練に向けた取組み
◎市町策定の原子力災害対策に係る避難計画の地域防災計画への反映状況や住民避難等の防護措置の規定状況及び反映や規定のない市町への働きかけ
◎原子力災害対策に係る県や市町職員を対象とした研修概要と課題及びGM21ミーティングにおける原子力防災訓練に関する意見の反映
◎福島第1原発事故に対する認識
◎原発に係る新規制基準に対する認識及び当該基準を踏まえた玄海原発における津波対応策
◎原子力安全専門部会の設置目的や概要及び設置変更許可後の具体的な進め方
◎専門部会委員の「玄海原子力発電所の再稼働に関して広く意見を聴く委員会」への参加の有無
◎専門部会の委員の人選にあたっての防災の専門家や脱原発の市民団体推薦による専門家の選出の有無及び委員外の専門家からの意見聴取の可能性
◎新規制基準合格後の玄海原発の安全性に対する認識及び原子力安全専門部会における原子炉容器等の議論の必要性
◎安定ヨウ素剤の事前配布の考え方や配布範囲の拡大検討と必要経費の試算額
◎玄海原発周辺における北部地区住民検診や検診を担った地域保健対策委員会の概要と県の関わり及び当該検診の結果の有無並びに当該地区における白血病発生の認識や対策の必要性
◎国のエネルギー基本計画における原発の位置づけと玄海原発の再稼働の必要性
◎「玄海原子力発電所の再稼働に関して広く意見を聴く委員会」の設置目的や概要及び当該委員会で出された意見の取扱い
◎原発再稼働にあたり、同意が必要な地元範囲の県独自の設定や国からの福岡、長崎両県に対する説明の必要性及び原発立地県として当該両県との協議の場の設置に係る責任の認識
◎国や九州電力主催の住民説明会開催の考え方や県主催による住民説明会の必要性
◎原発再稼働に関して県民の意見を広く聞くための取組みや寄せられた意見の取扱い及び住民理解の判断方法
などの質疑が行われました。
最後に、原子力安全、防災・危機管理対策及びエネルギー対策に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお、検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、原子力安全対策等特別委員長の報告を終わります。