佐賀県教育委員会が10月21日に決定、発表した「佐賀県立高等学校再編整備第一次実施計画」が、多くの県民の反発を招いている。それは、
1.各学校の歴史や伝統、文化が考慮されていない。
2.離島から通学する子供たちの学習権を奪うと同時に、保護者の負担が
増える。
3.農業県佐賀から農業拠点校がなくなる。
4.定時制高校に通う子供たちへの配慮に欠ける。
などの問題点があるからだが、根本的な問題は、計画策定の過程で地元自治体や学校現場、地域の声が反映されなかった点にある。少子化への対応を重視しすぎるあまり、学校規模を基準にした再編計画が一部の関係者だけで策定されたとの批判は免れない。地元自治体の首長や議会、住民から反対の声が上がるのは当然である。
よって、本議会は、今回の第一次実施計画を撤回し、広範な県民の声に耳を傾けながら、県立高等学校再編整備計画を再検討するよう強く求める。
以上、決議する。
平成14年12月 日
佐 賀 県 議 会
佐賀県知事 井本 勇 様
佐賀県教育委員会委員長 杉町 誠二郎 様
以上、決議案を提出する。
平成14年12月13日
提出者 牛 嶋 博 明 木 下 治 紀 伊 藤 豊 増 本 亨
武 藤 明 美 宮 崎 泰 茂
佐賀県議会議長 宮 原 岩 政 様
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