佐賀市水道局跡地は、佐賀城本丸歴史館の玄関口にあたり、同地を佐賀城歴史公園事業で整備するという県の考えや城内地区の景観を守りたいという住民の思いは理解できる。
しかしながら、今回、県が当該用地を、土地開発公社を通じて先行取得し買い戻すという決定には、決して納得できるものではない。
とりわけ、佐賀市においては、平成13年の西城内の高層マンション建設問題(買取)における教訓がまったく生かされず、今回、市議会並びに市民への十分な説明もないまま独断専行し、マンション業者に売却を行っており、本来なら佐賀市が自らその土地を買い戻すべき問題であった。
すなわち、今回の最大の問題は、佐賀市が自分の判断ミスの責任をとらなかったことである。
よって、県及び佐賀市は今日までの経緯や買い戻しの必要性について、住民はもとより県民全体に対し、十分に説明を行うとともに、今回このような事態に至った責任の所在や佐賀市の土地開発公社が購入できない理由を明らかにし、佐賀市においては、土地売却代金2億円をすみやかに佐賀県に払い出し、これを教訓として今後二度とこのような混乱を招くことがないよう、強く決議するものである。
平成17年6月30日