去る7月5日午前3時30分頃から7回にわたり、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)から発射されたミサイルが日本海に落下したとされた事態は、日本国民を震撼させた。
報道によると、北朝鮮は、これを自主権に属する問題であるなどと主張しているが、わが国を含む関係各国による事前の警告にもかかわらず、このような独断的な行為を行ったことは、わが国の安全保障に直接脅威を与える問題として、絶対に容認することはできない。
かかる北朝鮮の行為は、北東アジアの平和と安定に重大な脅威をもたらし、国際社会に新たな緊張と紛争の種をまくものである。
大量破壊兵器の拡散防止に向け国際的な努力が重ねられる中、北朝鮮の行為はこうした動きに逆行するものである。
今回の事態は、このような国際的な努力に対する背信行為であり、今まで積み上げてきた成果をすべて崩壊させるものである。
よって、佐賀県議会は、北朝鮮のミサイル発射に厳重に抗議し、二度とこのような行為を繰り返すことのないように強く求める。
また、政府においては、速やかに国際社会と連携して、北朝鮮が断じてかかる行為を繰り返すことのないよう強力な外交を展開し、加えて、北東アジアの安定と信頼醸成の構築に努めることを強く求める。
以上、決議する。
平成18年7月 日
佐 賀 県 議 会
以上、決議案を提出する。
平成18年7月6日