ミャンマー軍事政権による反政府デモ弾圧を取材していた邦人ジャーナリスト長井健司さんが9月27日、治安部隊の兵士に銃撃され、死亡した。国際的な取材活動をしていたジャーナリストの生命を、警告もなく、いきなり銃で奪ったことは、言論封殺以外の何ものでもなく、同政権は、国連をはじめとする国際社会の厳しい批判を受けている。
私たちは、長井さん殺害に対し、強い怒りと抗議の意思を表すとともに、犠牲となった長井さんの死を悼み、その遺志を決して忘れてはならないと考える。
日本政府は、同政権に対する最大の経済援助国と言われており、ミャンマーの民主化等の実現のために最大限の努力を傾注されるよう、下記の事項を要望する。
記
1 ミャンマー軍事政権に対し、長井さん射殺の真相究明と責任の所
在を明 らかにするよう要求すること。
2 長井さんの遺品であるビデオカメラと取材用テープを内容を消去することなく、返却するよう要求すること。
3 ジャーナリストの安全確保と取材・報道の自由を保障するよう要求
すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成19年12月 日
佐 賀 県 議 会
衆議院議長 河 野 洋 平 様
参議院議長 江 田 五 月 様
内閣総理大臣 福 田 康 夫 様
外務大臣 高 村 正 彦 様
以上、意見書案を提出する。
平成19年12月14日
提出者 牛嶋博明 増本亨 太田記代子 末安善徳 内川修治
徳光清孝 藤崎輝樹 武藤明美 伊藤豊 宮崎泰茂
佐賀県議会議長 石 丸 博 様
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