平成19年11月8日、武雄市内の病院に入院中の県民が、何者かによって拳銃で射殺される事件が起きた。しかも、病院という多くの市民等が集まる身近で安全であるはずの場所で、本県犯罪の歴史の中でも類をみない拳銃による卑劣きわまる凶悪な殺人事件が発生したことに、県民は大きな衝撃を受け、銃器犯罪に対して恐怖と不安を感じている。
このような、銃器及び刀剣類による犯罪は、安全で安心して暮らせる平和な住み良い環境を望んでいる県民の強い願いを破壊するものであり、断じて許すことはできない。
国においては、今般、銃砲刀剣類所持等取締法による罰則を強化し、銃器等犯罪の防止を図ろうとしているが、そうした中でこうした事件が発生したことは、誠に遺憾であり、依然銃器等による犯罪が全国各地で絶え間なく発生している状況は、極めて憂慮すべき事態と言わざるを得ない。
よって、国・県並びに警察当局においては、今回のような銃器等による凶悪犯罪の発生を重く受け止め、銃器等犯罪の対策等を強化することにより、二度とこのような事件が起きることのないよう、万全の対策を強く求める。
本県議会は、銃器等犯罪はもとより、いかなる凶悪犯罪も許さない社会環境を醸成し、こうした悲劇が再び繰り返されることのない安全・安心な社会を守り抜くことを堅く誓うものである。
以上、決議する。
平成19年12月 日
佐 賀 県 議 会
以上、決議案を提出する。
平成19年12月3日
提出者 全議員
佐賀県議会議長 石 丸 博 様