平成22年2月定例県議会 産業常任委員長報告《委員長 石倉秀郷》 最終更新日:2010年6月13日 平成22年2月定例県議会 産業常任委員長報告 委員長 石倉 秀郷 産業常任委員長の報告をいたします。 3月8日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び継続審査中の事件につきまして、3月11日及び12日の両日、委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。 まず、採決の結果を申し上げます。質疑終結の後、直ちに採決に移り、甲第1号議案中、本委員会関係分、甲第4号議案、甲第5号議案、甲第9号議案から甲第11号議案まで3件、甲第16号議案、乙第13号議案、及び、乙第14号議案、以上9件の議案を一括して採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。 続いて、審議の過程で申し述べられました付託議案についての主な意見及び要望の概要を申し上げます。 1、中小企業者に対しては、経営革新への補助、農商工連携や産学官連携の支援事業、などに より、県経済の持続的発展に寄与するよう、支援に努められたい。特に、中小企業経営革新支 援事業費補助金については、多くの中小企業者に利用されやすい補助金となるよう、運用の 改善に努められたい。 1、諸富家具産地の再生については、先般実施されたイオンモール筑紫野の諸富家具展に代 表されるように、大消費地において引き続き情報発信が出来るよう、産地に対する支援に努 められたい。 1、都市農村交流の推進においては、宿泊を伴う農業体験などが、農村地域の活性化につなが ることから、滞在型グリーンツーリズムを後押しするための組織づくりに努められたい。 1、戸別所得補償制度の導入については、大豆に対する交付単価の減額や、経営規模の要件 緩和など、これまで築き上げてきたブロックローテーションや集団営農組織の機能に支障を来 たす恐れがあることから、これらの維持に対する支援に努められたい。 1、子牛を共同で育成管理する、キャトルステーションの整備・運営については、今後、外的要因 による赤字運営も見込まれることから、JA、農家、県による十分な協議を経た上で、農家負担 が出来るだけ軽減されるような施策の推進に努められたい。加えて、汚水対策など、周辺地区 に配慮した環境対策に努められたい。 との意見が出されました。 次に、付託議案及び所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。 ◎ 農林水産商工本部における、電子申請システムの実績とその効果及び今後の改善方針 ◎ 国や県の経済情勢、及び、これまでの緊急総合対策の効果と今後の取組み ◎ 新産業集積エリアの進捗状況、及び、産業界の動向を踏まえた企業誘致の取組み ◎ 今年度における雇用基金事業と委託訓練の成果、及び、その課題を踏まえた来年度の取組 み ◎ ハローワークにおけるワンストップサービスの実績と内容及び相談窓口としての県の認識 ◎ さがびよりの作付け見込みや、技術指導の状況、及び、販売促進に向けたPR戦略 ◎ 県産農水産物の販売状況、及び、海外市場に対する現状認識とその取組み ◎ 中小企業者に対する融資の状況、及び、経営改善支援に対する取組み ◎ 佐賀県観光の現状と取組み状況、及び、フィルムコミッションにおける、映画やドラマの誘致 状況 ◎ 玄海地区漁業協同組合における、合併協議の状況、及び、事業外収益が減少した場合の 合併の可能性 ◎ 水田農業の新技術である水稲の直播栽培、及び、大豆の不耕起播種技術の普及状況と課 題 ◎ さがの強い園芸農業確立対策事業、及び、キラッと光る佐賀県の特産物づくりチャレンジ事 業の内容と実績、並びに、今後の本県園芸の振興策 ◎ ノリ養殖業に関する、色落ちの原因と対策、及び、協業化に対する今後の取組み ◎ 間伐材利用の現状、及び、森林資源の循環利用を目的とした運搬経費に対する支援の取組 み ◎ 県産木材利用推進プロジェクトの現状、及び、今後の目標値達成に向けた取組み などの質疑が行われました。 最後に、11月定例会から引き続き審査中の 1、農林水産商工行政について 1、生産振興行政について 以上2件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。 以上をもちまして、産業常任委員長の報告を終わります。