玄海原子力発電所3号機でのプルサーマル実施延期を求める決議(案)
今秋、日本で初めて行われようとしている玄海原子力発電所3号機でのプルサーマル実施の延期を求める。
プルサーマルを行った後、生じる廃棄物、「使用済みのMOX燃料」の処理の方法がまだ決まっていない。
使用済みMOX燃料は通常の原発からでるウラン燃料の廃棄物より、はるかに長い時間放熱し、放射能が強いため、大変危険な物質で処理が非常に困難である。何万年と放射線を出し続ける核廃棄物を玄海町で管理しなければいけないとしたら、これは玄海町だけではなく、佐賀県全体に関わる大きな問題である。
一度事故を起こせば取り返しがつかず、安全性の問題や危機管理体制に関して住民は不安を覚えている。
せめて、国が使用済みMOX燃料の処理の方策を具体的に明らかにするまでは、MOX燃料の原発炉内への装荷を延期すべきである。
私たちは、使用済みMOX燃料の処理の方策が、具体的に明らかになるまで、玄海原発3号機でのプルサーマルを延期することを決議する。
平成21年10月 日
佐 賀 県 議 会
以上、決議案を提出する。
平成21年10月2日
提出者 牛嶋博明 太田記代子 末安善徳
内川修治 徳光清孝 藤崎輝樹
武藤明美 宮崎泰茂
佐賀県議会議長 留 守 茂 幸 様
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