海洋環境の保全、水産資源の確保、エネルギー対策に関する諸問題の調査に関する件につきまして、3月19日に委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、海洋環境の保全関係としては、
◎ 諫早湾干拓事業検討委員会の検討状況と県からの要請、及び今後の取組み
◎ 中・長期開門調査に係る環境アセスメント方法書に対する県の意見の反映状況、及び開門調査の実現に向けての福岡県や熊本県との連携と今後の取組み、並びに環境アセスメントのスケジュール
◎ 藻場を造成する「玄海グリーンコースト創生事業」の目的や実績、及びその効果、並びに壱岐水道付近における、許可量を超過した海砂採取や土砂採取等取扱要領で規定する採取量以上の海砂採取に対する県の考え方
などの質疑が行われました。
次に、水産資源の確保関係としては、
◎ 有明海の漁場環境整備の状況と貝類の生産の現状、及び生産回復に向けた長崎県との今後の連携
などの質疑が行われました。
次に、エネルギー対策関係としては、
◎ プルサーマル実施に係る、MOX燃料輸送の際の落下試験等の状況と県の考え方、及び
MOX燃料の安全性や使用済MOX燃料の処理問題
◎ 玄海原子力発電所におけるリラッキングや、プルサーマルによる温排水の影響
◎ 太陽光発電や木質バイオマスなどの新エネルギーや、再生可能エネルギーに対する、国、県の支援制度の状況と今後の普及支援策
などの質疑が行われました。
最後に、海洋環境の保全、水産資源の確保、エネルギー対策に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、有明玄海・エネルギー対策特別委員長の報告を終わります。