平成30年2月定例会 意見書案と採決状況
意第1号
可決
陸上自衛隊目達原駐屯地所属第3対戦車ヘリコプター隊AH―64D墜落事故に関する意見書(案)
去る2月5日午後4時43分ごろ、陸上自衛隊目達原駐屯地所属第3対戦車ヘリコプター隊のヘリコプターAH―64Dが、定期整備後の試験飛行中、佐賀県神埼市千代田町において、民家に墜落し炎上する事故が発生した。
事故現場周辺は、幼稚園や小学校がある住宅地となっており、広範囲にわたって機体の部品が飛散した。
今回の事故に巻き込まれた女児は、炎上する民家から逃げ出す際に怪我を負うとともに、言葉にならないほどの精神的なショックを受けているとの報道もある。一歩間違えれば大惨事を引き起こしかねない事態であり、大変憂慮すべき状況である。
これまでも自衛隊機の事故が相次いで発生しており、特に今回の墜落事故は自衛隊員の命を奪い住民をも巻き込む重大な事故で、自衛隊に対する信頼を揺るがしかねないものである。
現在約50機のヘリコプターを保有する目達原駐屯地の周辺住民を含め県民からは、不安の声も多く聞かれるところである。
よって本県議会は、国会及び政府に対し、今回の事故に厳重に抗議するとともに、下記の事項が速やかに実現されるよう、強く要請する。
記
1 被災者や地域住民等に対する心と身体のケア等を十分に行うこと。
2 周辺を含めた家屋・農地等の被害に対する補償を適切に行うこと。
3 事故原因を徹底的に究明するとともに、安全管理と再発防止対策を図ること。
4 自治体や県民等への迅速な情報提供体制の確立と丁寧な説明を実施すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成30年 月 日
佐 賀 県 議 会
内閣総理大臣 安倍 晋三 様
衆議院議長 大島 理森 様
参議院議長 伊達 忠一 様
農林水産大臣 齋藤 健 様
環境大臣 中川 雅治 様
以上、意見書案を提出する。
平成30年2月22日
提出者 全 議 員
佐賀県議会議長 石倉 秀郷 様