議案等の審議結果
平成30年2月定例県議会
委員長報告
有明玄海・環境対策等特別委員長報告
委員長 川﨑 常博
有明玄海・環境対策等 特別委員長の報告をいたします。
海洋環境の保全、水産資源の確保、環境問題に関する諸問題の調査に関する件につきまして、3月20日に委員会を開催し、「よみがえれ!有明訴訟弁護団」団長馬奈木昭雄氏、同事務局員岩井三樹氏以上、2名を参考人として招致し、意見聴取の後質疑を行い、引き続いて、県執行部に対する質疑を行いましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、参考人招致では、参考人から「諫早湾干拓排水門開門調査に係る裁判の状況と今後の取組等」の項目について意見聴取の後、
◎ 国が開門を強制しないよう求めた請求異議訴訟控訴審の今後の見通しと、その対応
◎ 福岡高裁が示した和解勧告協議拒否の理由と、原告漁業者の真意
◎ 有明海漁協による、有明海再生に向けた考え方に対する見解
◎ 国から支払われている間接強制金の裁判結果による影響と、有明海再生事業への活用に関する見解
◎ 国が提案している基金案に対する各県の漁協の対応状況と、それに対する所感
◎ 想定される有明海再生に向けた開門効果と、農業に影響のない開門方法
◎ 有明海再生に向け、関係者が一丸となった方策検討の必要性
などについての質疑が行われました。
続いて、県執行部に対して、まず、「海洋環境の保全」関係としては、
◎ 開門調査を求める漁業者に対する認識や、これまで実施された有明海再生に関する事業費及び国が示す基金案の内容
◎ 有明海再生に向けた有明海漁協の考え方に対する認識と、そこに至る「過程」に寄り添うことの必要性及び開門調査実現に向けた今後の取組み
◎ 福岡高裁での和解協議に対する有明海漁協の要望項目への見解
次に、「水産資源の確保」関係としては、
◎ 西南部漁場におけるノリの色落ち状況と対応策、国による有明海再生対策事業の内容と、その効果及び貝類資源の回復に向けた今後の取組み
次に、「環境問題」関係としては、
◎ 県内における公害苦情の現況と対応状況及び今後の取組み
などについての質疑が行われました。
最後に、海洋環境の保全、水産資源の確保、環境問題に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、有明玄海・環境対策等 特別委員長の報告を終わります。